五輪招致、高橋元理事への捜査のウラで… 森元総理の「胸像」建立がスタート、背景に「森ファミリー」利権が

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 東京五輪組織委の高橋治之元理事(78)への東京地検特捜部の捜査が着々と進む中、驚くべき計画が実現に向けて動き出していることが判明した。なんと森喜朗・元総理(85)の胸像の制作が始まったのだが、背景には「森ファミリー」の巨大利権が見え隠れしており……。

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〈安倍派は「君子の戦い」をすればいいんです。足の引っ張り合いじゃなくてね〉

 8月12日、北國新聞に掲載された独占インタビューでそう述べているのは森喜朗元総理である。凶弾によって主を失った安倍派の後見人を気取る氏は、こうも述べている。

〈先日風呂に入っている時、湯船から上がれなくなって救急車で運ばれたんだ。「安倍さんが呼んだのかな、私も一緒に死ぬのかな」と思ったよ。翌日元気になって、安倍さんの自宅に弔問に行ったけど、「森さんはまだ来なくていい。もうちょっと待っていてください」と、あの世で安倍さんが頼んでくれたんだと思ったよ。私の政治生活の総仕上げは馳君の知事当選だと思ったけど、岡田(直樹)君も大臣になったし、今は安倍派がどうなるのかを見届けるのが、最後のご奉公だと思っている〉

 権力を手放すつもりが全くないことが伝わってくるが、それは“政治生活”以外でも同様。むしろ、自らの集大成を周囲に見せつけるのはこれから、と考えているフシすらある。何しろ、存命にもかかわらず、胸像を建立する作業がスタートしたというのだから――。

森ファミリーの面々が

〈森喜朗先生 顕彰胸像建立事業について〉

 そう題する文書が手元にある。そこには、

〈森喜朗先生は、総理大臣、文部大臣を歴任され、財団法人日本体育協会(現 公益財団法人日本スポーツ協会)会長としてわが国のスポーツ界を牽引されてこられました〉

 などと、日本スポーツ界における森氏の功績がつづられ、〈令和4年5月から令和4年9月末日まで〉の期間に〈1口5千円〉の募金を受け付ける、とある。そして〈発起人〉一覧には、いずれも“森ファミリー”である以下の人物が名を連ねている。キヤノン会長の御手洗冨士夫氏、元総務省事務次官でラグビーワールドカップ2019組織委員会事務総長の嶋津昭氏、自民党総務会長の遠藤利明氏。その他、先の北國新聞のインタビューにも登場する石川県知事の馳浩氏、東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会元会長の橋本聖子参院議員、独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)元理事長の河野一郎氏らの名前もある。

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