五輪招致、高橋元理事への捜査のウラで… 森元総理の「胸像」建立がスタート、背景に「森ファミリー」利権が

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「新国立はショボいから」

 そんないわく付きの人物が500億円を超える事業の整備・運営者を決める入札のカギを握っているとは、一体どういうことなのか。

「今回の事業を受注するためには、JSCをはじめとするスポーツ人脈との接点、森さんの意向を把握する知見が必要です。また、新ラグビー場建設の背景には、森ファミリーによるミュージアム構想や胸像建立計画があり、そうした前提を理解した上で企画を提案しなければならないと言われていました。それらを全てクリアできるのは、“スポーツビジネス界のドン”である高橋さん以外にはいません」(スポーツ業界関係者)

 実際、入札に参入したJVの中に高橋氏と関係が深いところがあり、

「そのJVとJSCをつなぐコンサル役、ロビー役として高橋さんが動いています」(同)

 それは今に始まった話ではなく、

「2年ほど前に会った時、高橋さんはすでに延期が決まった東京五輪より、『新しいラグビー場』にご執心のようでした」

 知人はそう明かす。

「彼は『新国立競技場の横に屋根付きの競技場を作る計画が進んでいるんだ』と意欲的に語っていました。新国立ができたばかりなのになぜまた新しく作る必要があるのか、という私の疑問に対して、高橋さんは『新国立はショボいから』と。『経費を削減されてショボくなった』とぼやいていました」

「森さんもサポートしてくれている」

 先に触れた森氏の“恨み”と重なる発言を2年も前にしていたわけだ。“新国立はVIPエリアがショボい。新しい競技場はVIPの歓迎に力を入れる”と、やはり森氏の考えと合致する話もしていたという。

「高橋さんが一番強いこだわりを見せていたのが屋根で、『絶対に屋根付きの競技場にする』と宣言していました。屋根があれば近隣への騒音が軽減するのでラグビーだけではなくコンサートやイベント、サッカーの試合などがやりやすくなる、と説明していました」

 知人が続けて語る。

「サッカーやコンサートは電通の得意分野で、ラグビーといえば森さんですから『さもありなんだな』と思った記憶があります。現に、高橋さんはこの計画について『森さんもサポートしてくれている』とハッキリ言っていました」

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