水谷豊が明かす“寺脇降板”秘話 「いつまでも居ちゃだめだ」とアドバイスした理由とは

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「一旦相棒を終わりにしたいということになってもいい」

「去年、シーズン20の撮影に入ったとき、僕はソリ(反町隆史)と『この先も続けることはできるし、ここで一旦相棒を終わりにしたいということになってもいい』という話をしたんですね。『どっちを選んでもいいんだ。それは俳優としての生き方だから。ソリがこの先をどう考えるかだ』と。ソリは7年目で(出演が)長く、次の世界を考えてもいい時期だと思っていたから」

 番組のプロデューサーもまた、水谷と同じ思いだった。水谷の話を聞いた反町は、シーズン20を区切りに特命係を去ることを選んだ。その際、水谷と番組スタッフは、反町がまたいつでも出演できるような設定を残そうと考えたという。

「ソリの結論が出たと同時に、次の相棒を誰にするかという話になるんだけど、僕の中ではずっと、この番組が終わる頃には亀山がもう一回来るぞ、というイメージがあったんですよ。プロデューサーの皆さんも、そういうことが起きたらいいな、と考えていることが分かった。だから、相棒は4代目までで、5代目はいらないと思っていました」

幻となった「相棒全員集結」

 ただし、亀山はサルウィン共和国(架空の国)で、子供たちに日本語を教えるために警視庁を退職している。どんなかたちで特命係に戻ってくるのか。

「それはメインの脚本家の輿水(泰弘)さんが考えています。毎シーズンの1話と最終話はいつも輿水さんが書いているんです。だから、右京の相棒のキャラクターは全部輿水さんが作ったものなんですね」

 劇場版の「相棒」は4本製作されているが、水谷は次作の構想を練っていた。

「実は、ソリがいる間に、これまでの相棒たちを全員集めて映画を作りたかったんです。コロナの影響でうまくいかなかったけど、番組が終わるまでにはやりたいね、という話になっています。映画なら、みんなを集める話ができるし」

 問題は、カイトこと甲斐享が罪を犯して刑務所に入っていることだ。

「そこは難しいんですよ。他の相棒と同じように復帰はできない。だから、違う形で再会できるといい。右京としては、やはりみんなに会いたい日が来るでしょう。大変なときもあったけど、いい時間も共に過ごしてきているので、相棒たちに会いたいなと思う気持ちは当然あるわけです」

 4人の相棒との再会を期待する水谷に、歴代の相棒たち、それぞれへの思いを尋ねた。

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