神戸山口組の井上組長が上機嫌だという「幹部の新人事」 ナンバー2の寺岡若頭の現状への思いは?

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4名の人事

 岸田文雄首相による内閣改造・自民党幹部人事に連動したわけではないが、神戸山口組内で幹部人事が行われた。井上邦雄組長(73)はこの人事にご機嫌だと言うが……。元山口組系義竜会会長の竹垣悟氏(現在は暴力団組員の更生を支援するNPO法人「五仁會」を主宰)に今回の人事について解説してもらった。

「若頭補佐に百八竜会(ひゃくはちりゅうかい)の竹本均会長が、直参に4代目古川組の玉城(親泊/おやどまり)吉広組長が、同じく直参に2代目西脇組若頭兼舎弟頭で西虎会の岡田豊会長が、それぞれ就任しました。そして舎弟頭補佐には2代目中野組の小嶋恵介組長が就いています。初代中野組の中野雅巳組長は4代目から6代目まで山口組の直参(若中)を務め、2008年に引退して組も解散しました。その後、小嶋組長が2代目を襲名する際に、神戸山口組に参画したのです」

 と、竹垣氏。

「今年6月に仲村石松若頭補佐(享年66、3代目古川組組長)ががんで亡くなりましたが、その古川組を継承した玉城組長が順当に直参に引き上げられた格好です。そう間を置かずに若頭補佐に就くのではないでしょうか」(同)

寺岡若頭への井上組長の思いは?

 その一方で、神戸山口組をめぐっては、ナンバー2の寺岡修若頭(俠友会会長)の処遇が話題になってきた。

「寺岡若頭が仲村若頭補佐の49日法要に顔を出さなかったあたりから、引退説が浮上していました。神戸山口組の発足当初はど真ん中で井上組長を支えてきた寺岡若頭は、このところ解散推進派に転じており、そのために外部組織を通じて井上組長に説得を試みたりしたこともあったのですが、不調に終わっていました」(同)

 寺岡若頭は以前に脳梗塞で倒れたこともあり、最近もメンタルヘルス関連の病気で入院していたという。病気を抱えながらの説得工作で、身体に過度な負担がかかっていたとしても不思議ではないだろう。

「正式にナンバー2を辞めるという発表には至っていませんが、井上組長は”寺岡若頭は病気やからしゃあない”などと言っているようです。実質的には引退した状態だと私は見ています」(同)

 今回の人事に話を戻すと、

「新たに登用された幹部はいずれも井上組長に最後までついて行くというスタンスのようなので、それもあって組長は、とても機嫌が良いということでした」(同)

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