人気ダンスグループからセクシー女優へ 小湊よつ葉が本音で語る “苦悩”と決断

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もともと行為は苦痛だった

――小湊さんはデビュー前からAVは見ていた一方、プライベートでの行為は嫌いだったそうですね。

小湊:痛いし、疲れるし。友達は「愛情を感じる」と言ってましたが、それに対して私は「そんな体目当ての男は嫌!」という感じで全然わからなかったです。

 愛情を確かめるなら、悩んでいる時や元気ない時に気遣ってくれたり、体調悪い時に「おかゆを作ろうか」と声をかけてくれたり、そういう方が愛を感じるわ!と思っていました。でもその友達とはお互い価値観が違うから面白かったんですけど。

――彼氏と喧嘩にはならなかったんですか

 相手には最初から「私はそういうことが好きではないから、そういう流れにあまり持って行かないで」と伝えてましたし、性行為自体に嫌そうな雰囲気を出してたから、彼氏も要求してこなかったんでしょうね。そもそも私は毎日会わなくていいタイプで、付き合っても会うのは2〜3週間に1回でした。

 プライベートでの行為は「嫌な時間が始まったな」という感じでした。だからこそ、AVの中で行われることには夢しか感じてなかったです。

――AVに対して、自分の性行為と地続きとは考えず、まったくの別世界ととらえていたわけですね。

小湊:そうです。「これは現実に本当にあることなのか?」という感じで見ていました。他の人が実際、どうしてるのかどうかもわからないじゃないですか。そういうことって話さないので。

 だから、撮影に対しては、そもそも気持ちのベースが違うんですよ。撮影ではもうなんでも知りたいと前向きで、開放的な気持ちなんです。

――小湊さんと同じように、女性で性行為が嫌いという人は実際かなりいらっしゃるんでしょうね。

小湊:めちゃくちゃいると思います。だから、そうやって「嫌い」と言えない人からも面白い対象だなって思われたいですし、嫌いって言ってた女の子が開放的になるきっかけに私がなれたらいいなって思います。私自身、世界が変わった感覚が今はすごくあるので。

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。現在は退社し雑誌、ウェブで記事を執筆。個人ブログ「OUTCAST」も運営中。Twitter:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

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