日本医師会「中川会長」退任で、寿司デートのお相手「年収1800万円」女性はどうなるか

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「日本医師会」の中川俊男会長が6月に行われる会長選への不出馬を表明し、新生・日医への期待が高まっている。しかし、その裏で中川氏が去った後に残る“火種”について、医師会内部からは不安や困惑の声が聞こえてくるのだった。

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 6月4日に立候補が締め切られる日本医師会の会長選は2候補による一騎打ちになる見通しだ。

 中川氏が不出馬を表明した翌日の5月24日、いち早く出馬表明をしたのが日本医師会常任理事の松本吉郎氏(埼玉県医師会所属)。続けて、日医副会長の松原謙二氏(大阪府医師会所属)も立候補を届け出たことで、選挙戦となるのは避けられない情勢だ。

 ところが、医師会幹部によると、勝敗はすでに決しているという。

「松本常任理事は現時点で、東京・埼玉・神奈川のほか、九州地方と近畿地方の大半の支持を取り付けています。一方の松原副会長は地元・大阪の一部が推していますが、それ以外に支持の広がりは見られない。医師会内では“松原さんは30票取れればいいほうじゃないか”と囁かれているのが現実です」

 会長選の投票は、会員数に応じて各都道府県の医師会から選出された376人の代議員によって行われるシステムのため、大票田である首都圏や九州地方などを押さえている松本氏の圧倒的な優位は動かないという。

 とはいえ、勝ち目は薄くても松原氏が出馬に踏み切ったのは、“ポスト中川”体制に向けて医師会内がいまだ一枚岩ではないことの証左。しかし、医師会内の不安要素は挙党体制が構築できないことだけではないという。

噂の女性研究員の存在

「新会長の使命は“中川色”の払拭によって、一度、地に堕ちた医師会の信頼回復に努めることです。けれど中川さんが退任しても、引き継がれる“遺産”がある。それが中川さんと親しい関係にある日本医師会総合政策研究機構(日医総研)の女性研究員A子さんです。彼女への今後の対応について、医師会内で早くも意見が割れているのです」(同)

 A子さんとは昨年5月、『週刊新潮』が報じた中川氏の寿司デートのお相手だ。中川氏が会長に就任して間もない20年8月、一人当たりの単価が2万円を超える高級寿司店で中川氏とA子さんは1時間半ほど仲睦まじげに会食。店は満席で、席と席の間にアクリル板もないなか、マスクを外した状態でシャンパーニュを傾けながら歓談した。

 当時、中川氏は定例会見の場で、「3密を避ける」「不要不急の外出を避ける」「身近な人と一緒にいる時にもマスクの着用を徹底する」ことを繰り返し呼びかけていた。コロナの感染拡大の収束は、それら「国民一人ひとりの行動にかかっている」と強調していたにもかかわらず、自分だけは“例外”と言わんばかりの行動に批判が殺到。

 また「中川さんのロビー活動でA子さんの年収は約1800万円と、医師会一の高給取り」(同)になっていたことも明らかになり、2人の関係に眉をひそめる関係者は少なくなかった。

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