スマホはウクライナに筒抜け、タイヤは中国製、携行食の横流し…ロシア軍のグダグダ過ぎる内情とは

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薄給が根本原因

 とはいえ、所詮は小手先の小細工だ。痛いしっぺ返しを食らうこともあるという。

「横領をごまかすためのニセ“モンキーモデル”兵器が輸出されず、なぜかロシア軍に配備されているという情報があるのです。にわかには信じがたい話ですが、インチキの爆発反応装甲がウクライナに侵攻した戦車にも使われている動画を見ると、『あながちデタラメな推測ではなさそうだ』と判断せざるを得ません」(同・軍事ジャーナリスト)

 ロシア軍の部隊に届いた新しい戦車の中に入ってみたら、内部は空っぽだったという冗談のような話さえある。

「この話は『都市伝説に近い与太話かもしれないけれど……』という前置き付きで、ロシア軍の動向をウォッチしている関係者の間で飛び交っています。予算のピンハネが酷く、戦車の外側しか作れなかったというわけです。もし本当なら、動かすことも、砲弾を発射することもできません。外観だけは本物通りとはいえ、まさに張りぼての戦車です」(同・軍事ジャーナリスト)

 ロシア軍の内部がデタラメなのは、給与が低いことが最大の原因だという。

「上は将校から下は兵隊まで、横領や横流しにでも手を染めなければ生活できないのです。低い技術力に、軍律の乱れ。ウクライナにおけるロシア軍の苦戦は、今後も続くと思われます」(同・軍事ジャーナリスト)

デイリー新潮編集部

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