スマホはウクライナに筒抜け、タイヤは中国製、携行食の横流し…ロシア軍のグダグダ過ぎる内情とは

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スマホの罠

 ロシア軍はウクライナ国内で使用可能なSIMカードを入手し、自分たちのスマートフォンに差し込んだ。やっとのことで連絡を取り合うことが可能になったが、これに喜んだのがウクライナ軍だ。

「通話内容の盗聴まではできませんでしたが、ロシア軍の動きを丸裸にしてしまいました。電話会社の協力を得て、スマホから発信される電波の状況を解析。通話が集中している地点を割り出しました。これで進軍中の部隊や前線の司令部などの位置が、手に取るように分かったのです」(同・軍事ジャーナリスト)

 無線機が使えなくなったことで、ロシア軍の動きはウクライナ軍に筒抜けとなった。小規模の部隊が待ち伏せし、ドローンやミサイルで攻撃して多大な戦果を挙げた。

 ウクライナ侵攻では、ロシア軍の司令官が多数戦死している。理由として、狙撃兵の活躍が挙げられていた。

 ただ、そもそもの原因として、司令官がスマホで命令を下していたため、居場所を割り出されたことも大きかったという。

タイヤの問題

「考えてみると、ロシアには有名な携帯電話メーカーが存在しません。戦場で通信網の構築に失敗しても、不思議はないでしょう。北大西洋条約機構(NATO)への加盟を表明したフィンランドとスウェーデンは軍事強国としても知られていますが、さらに両国はノキアやエリクソンといった世界に名だたる携帯電話メーカーを擁している。それとは対照的です」(同・軍事ジャーナリスト)

 ロシア軍の“技術力不足”は深刻なようだ。無線の他にも、粗悪なタイヤが専門家の注目を集めた。

 ネットメディア「Merkmal(メルクマール)」は4月17日、「ウクライナ侵攻、ロシア軍の苦戦原因は『中国製の安いタイヤ』だった?」という記事を配信した。エネルギーコンサルタントの黒木昭弘氏の署名原稿だ。

《専門家は装備しているのが中国製の軍用タイヤ「Yellow Sea YS20 tires」(中国名:黄海 YS20)だと断定し、このタイヤが“戦場で極めて評判の悪いタイヤ”であると評している》

《このタイヤだが、実はフランスのミシュラン社の軍用タイヤ「Michelin XZL war tires」の劣化コピー版だとと(註:原文ママ)いう》

 その結果、《春を迎えて凍結土が溶け出して泥沼化したキーフ周辺の北部の道では、簡単に泥沼で沈下して動けなくなった》わけだ。

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