妻の連れ子に迫られて…狂った「再婚サラリーマン」の家庭生活 そして残った大きな謎

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ドラマみたいな話

 しばらくして彩乃さんが帰ってきた。娘が出て行ったことを知ると「どうして止めてくれなかったの」と叱られたが、透さんには説明できない。その晩遅くに警察から補導したと連絡があり、疲れきっている彩乃さんを家に残して透さんが車を運転して引き取りに行った。

「帰りの車の中で、また迫ってくるんですよ。僕の下半身を触ってきて。あげく『ママが浮気してるの、とうちゃんは知らないでしょ』とまで言い出して。僕を翻弄しようとしているとは思ったけど、彩乃が浮気しているという娘の言葉にも動転してしまいました」

 自分は「父親」にはなれなかったかもしれないが、娘のことはずっと気にかけ、かわいがってきたつもりだった。だが娘に本意は伝わっていなかったのだろうか。透さんは脱力するような気持ちだったという。

「17歳の娘が義理の父親を誘惑する……ドラマならありそうですけど、自分の身にそういうことがふりかかってくるとは、なんともいえない衝撃でしたね。それに補導されたことが重なって。彩乃は怒っていましたが、娘は『ごめんなさい』と素直に謝っていました。それからしばらくはおとなしくしていたので安心していたんですが」

 ある日、仕事が終わって会社を出ると、ひとりの若い女性が近づいてきた。そして「みこちゃん(娘の呼び名)の友だちで、要子といいます。みこちゃんのおとうさんですよね」と話しかけられた。

「ちょっとみこちゃんのことで話がある、相談に乗ってもらえないかと言われまして。行きましたよ、娘の身の上に今度は何があったのかと。要子は僕をホテルのバーに誘いました」

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