泉田裕彦議員が録音データを公開、それでも「裏金要求」告発が今ひとつ盛り上がらない理由

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地元有権者の反応は?

 12月4日、泉田氏は音声データを公開。会見で説明した「2000万、3000万円の金を惜しんで一生投げちゃいけないよ」という発言が確認された。

 前日の3日、星野氏も記者会見を行い、泉田氏との会話は政党活動費について言及したものであり、裏金の意味ではなかったと全面的に反論した。

「双方とも一歩も退かない構えです。特に民放のニュース番組は音声の紹介に重点を置いているため、星野氏に分が悪いような報道も散見されました。しかし録音データには、星野さんだと思われる人物が『必要経費ということでね、領収書等々もらっておいてください』と泉田さんに助言している音声も収められていました。本気で買収をするのなら、領収証のやり取りはあり得ません。星野さんの『政党活動費について言及した』という反論と整合性があると思います」(前出の記者)

 今のところ、どちらの説明が有権者の支持を得ているのかは分からない。だが、泉田氏がどのような判断から告発を行ったのかは注視する必要があるという。

「泉田さんは星野さんを告発することで、自陣営で未だに残る“昭和の選挙戦術”を問題にしたかったのかもしれません。自身のクリーンさを有権者にアピールしたかった可能性も考えられます。だとすれば、半分は理解できます。しかし、結局は自民党同士のゴタゴタです。『何をやっているんだ』と呆れる有権者も少なくないでしょう。泉田さんが有権者の人気を得ようとしてやったとするにしては、リスクが大きすぎます」(同・関係者)

背景に公認争い?

 泉田氏と星野氏の“確執”は、既に複数のメディアが指摘している。前出の担当記者が言う。

「知事時代の泉田さんと県連会長だった星野さんの蜜月はよく知られていました。泉田さんが2017年に行われた衆院選に出馬する際も、星野さんが全面的にバックアップしました。ところが、泉田さんが初当選を果たすと、東京での活動が中心になり、地元を軽視していると関係者の不満が強まりました。一気に二人の関係は冷え込んだようです。結局、今回の選挙で星野さんは、泉田さんと距離を置きました」

 泉田氏の告発について、地元紙の新潟日報は、自民党の公認争いが背景にある可能性を指摘している。早ければ次の衆院選で、新潟県の小選挙区は現行の6選挙区から5選挙区に減少するかもしれないと取り沙汰されているのだ。

「星野さんと確執がある泉田さんは、自民党の公認に選ばれないのではないかという観測もあります。そうなれば3選どころではありません。泉田さんは新潟政界の重鎮である星野さんを告発し、公認選考における影響力の低下を狙っていると見る向きもあります」(同・記者)

県連は反発?

 前出の永田町関係者は「星野さんの追い落としを画策しているのが事実だとしたら、泉田さんのやり方はあまりに稚拙です」と言う。

「泉田さんは星野さんとの会話を録音していることを明かしました。仮にも政治家が政治家とサシで話したときに、録音機器で隠し録りしていたわけです。今後、誰も泉田さんと腹を割って話そうとは思わないでしょう。おまけに自民党は、独断専行やパフォーマンスを嫌う政党です。果たして泉田さんは会見を行う際、どれだけ根回しをしたのでしょうか。新潟県連の中には呆れている人もいると思いますね」

デイリー新潮編集部

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