本田望結インタビュー 青森山田の高校生活、モヤモヤを晴らしてくれた中村玉緒さんの言葉

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 40%超えという高視聴率をたたき出した連続ドラマ『家政婦のミタ』(2011年・日本テレビ系列)に出演し、一躍その名前を知られることになった本田望結(みゆ、17)。フィギュアスケーターとしても活躍しており、現在も大きな注目を集めている。

 前回、【『家政婦のミタ』から10年、本田望結が語る、フィギュアスケーターと俳優の二刀流を続ける理由】で、本田は俳優とフィギュアを「両立」することへの葛藤を告白した。その時期を乗り越えた彼女が、気持ちを新たにしたという試合、「演技」について考えさせられたという作品、そして「3つ目の顔」である高校生活について語る。

あのときに完璧な演技をしていれば

 俳優とフィギュアスケーターそれぞれに全力で取り組む中、フィギュアでは「どうしても続けたい」と思わせる試合があったという。

「2014年、ノービスBの2年目は、全日本で表彰台も狙える位置にいたので、自分でもかなり気合いが入っていました。それなのに、本番ではこれまでしたことのないミスを連発して結果は25位。悔しくて悔しくて、毎日泣いていました。もしあのとき私が完璧な演技をしていれば、スケート1本に絞っていたかもしれません。あるいは、ここまでやれたと満足して、お芝居の世界だけに向き合うことを決めたかもしれません。悔しさをバネに、またスケートをこれまで以上にしっかりやろうと思えた経験でした」

 本田はジュニア(13歳以上18歳以下)となった2017年と2018年も、全日本という大舞台に立っている。17年は「出るだけで満足していた」と言うが、18年は異なる気持ちで臨んだ。

「18年も調子が良く、全日本で上位に食い込めるかもと思っていました。しかし、結果は12位。そのときも人生でこんなに落ち込んだことはないんじゃないかというぐらい落ち込んで、なかなか立ち直れませんでした。ですが、14年のときのように、スケートへの気持ちを新たにすることができたんです」

 試合後のインタビューでも、「自分の中で何か今日で大きく変わる気がしている。スケートをさらに本気でやりたい気持ちになっています」と答えている。

「今、フィギュアの成績が良くても悪くても、あまり追い詰められるようなことはなく、目の前のことだけに集中できているのは、こうした悔しい経験があったからだと思っています」

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