【体験記】コロナ禍で増加「国際ロマンス詐欺」にだまされてみた 「ロマンス詐欺あるある」に注意

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1億円超の現金を送りたいという提案

 ジェニファーとは互いに「ハニー!」と呼び合う仲に発展したが、いざ、「電話で話したい」と再び持ち掛けるとやはり拒まれる。こうした「ツンデレ」に惹き込まれていく被害者がいるのかもしれない。不毛なやり取りに時間ばかりが過ぎ、それ以上の進展はなくなった。ジェニファーとはLINEでたまに挨拶程度の言葉は交わしたが、その後に本格的な動きがあったのは、夏が終わりを告げる頃だった。

「日本に荷物を送りたい。中には120万米ドル(約1億3300万円)が入っているわ。あなたが受け取り次第、私は軍を除隊し、訪日してあなたと一緒に不動産ビジネスをしたい」

「愛」から「ビジネス」へと話は移り、徐々に本性を現わしてきたジェニファー。そんな彼女からの申し出に加え、今度は国際運送会社とおぼしきウェブサイトのURLが添付されている。その運送会社に荷物を預けているので、日本への搬送手続きをしてほしいという。言われた通りにメールを送ると、ジョンソンと名乗る同社の担当者から返信が届いた。

「あなたが受取人の荷物を預かっています。国際搬送の準備ができているので、以下の情報をご提供下さい」

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