大阪3歳児“熱湯殺害”事件、逮捕の母親は“虐待彼氏”の実家にかくまわれていた 「追い出すわけにもいけへんし」

国内 社会

  • ブックマーク

Advertisement

 この異様さこそが、事件の闇をそのまま表しているともいえる。今夏、大阪・摂津市で起きた、熱湯シャワーによる3歳児虐待死事件。10月末、その母親が逮捕された。その間50日余り、母は、息子を殺した罪に問われた「カレシ」の実家でかくまわれていたという。

 ***

 新村桜利斗(にいむらおりと)くんが亡くなったのは8月31日のことだった。母の交際相手・松原拓海被告(24)に、風呂場で60℃のシャワーを浴びせられたとされ、死因は熱傷性ショック。松原は既に殺人罪で起訴されているが、10月27日になって、今度は実母の行歩寿希(ぎょうぶじゅき)(23)が暴行容疑で逮捕されたのである。

「死の現場にはいなかったものの、当初から行歩についても、桜利斗くんを虐待していたのでは、との疑いが持たれていました」

 とは、さる全国紙の社会部デスク。

 行歩は前夫との間に桜利斗くんをもうけるも、程なく離婚。シングルマザーとなるが、昨年秋にはマッチングアプリで出会った松原と交際を始め、今春に同棲を開始していた。

「逮捕の決め手となったのは押収された松原のスマホです。そこには今年6月、松原がソファに立った桜利斗くんを筒型のクッションで殴り、転落させる場面が写っていた。その際、スマホを構え“おいで”と桜利斗くんの注意を引くなどして加担していたのが行歩。動画には、殴られた桜利斗くんを笑う彼女の声もはっきりと入っていました」

 ママ、なぜ助けてくれないの……桜利斗くんの瞳には、この世の地獄が映っていたに違いない。

次ページ:“子どもを作りたい”

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。