「体に投資する」超高級食材店のカリスマバイヤーが明かす買い物術 新鮮な食材の見分け方、調味料の選び方は

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「ノー添加物ライフ」

 買い物で大切にしたいのは、普通に考えればおかしいと思う「素朴な疑問」です。どうしてハムはキレイな色なのか、このハンバーグはなぜ安いのかといった視点から商品を疑ってみる。台所で料理をする際に絶対に使うことのない添加物など、そういったものが含まれている食品は、できるだけ避けることを心がける。日常のちょっとした工夫で添加物は減らせます。

 一度、だまされたと思って10日間だけでも「ノー添加物ライフ」を送ってみてはいかがでしょうか。忙しいご家庭なら週末のお休みを含め3日間だけでも構いませんが、舌の味蕾(みらい)はだいたい10日間で入れ替わると言われています。その間、一切添加物を摂らない食生活を送って元の生活に戻ると、驚くような発見が多いのです。当たり前のように口に入れていたものが食べられなくなった人もいます。そうやって自分の体に合うものを取捨選択していけば、自ずと健康な暮らしが送れるようになると思います。

 実は私自身、外資系アパレル・GAPの日本法人を経て、バイオベンチャーの企業でがむしゃらに働いていた30代の半ばまでは、とても褒められた食生活を送ってはいませんでした。コンビニ食になじんでいて、慢性的な肌荒れや肩こり、頭痛、便秘に悩まされ体がボロボロになっていました。

 働いていたバイオベンチャーの会社は、体に良い効果をもたらす機能性食品の実験をはじめ、トクホや添加物の実験を行っていました。社会人になる前は米国留学していたこともあり、日本の食品は世界一安全で美味しい。そう思っていたのですが、食にかかわる仕事で大手メーカーの方とも仲良くなると、信じられない裏話を聞く機会が多かったのです。

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