事件現場清掃人は見た 48室のうち3分の1が事故物件というヤバすぎるマンションの問題点

国内 社会 2021年09月07日

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いずれ自分も

「ワンフロアに6部屋ありましたが、なんと半分の3部屋が事故物件でした。こんな例は初めて聞いたので、愕然としましたね。3つの部屋のドアにはガムテープが貼られ、リフォームもせず放置されていました。気になって上の階にも行ってみると、2部屋が事故物件で、同じようにガムテープが貼られていました」

 マンションは8階建てで、全部で48部屋あった。

「不動産屋の話では、48部屋のおよそ3分の1が事故物件になっていたそうです。しかも、そのほとんどがリフォームしていません。というのは、部屋のオーナーの利回りは、家賃から管理費を差し引くと月2万円ほどで、年間20数万円です。ユニットバスをリフォームすると300万円かかりますから、これでは割に合わないというので、そのまま放置されていたようです」

 とにかく、マンション内には事故物件特有のカビの臭いが立ち込めていたという。

「このマンションは、内廊下があるため、湿気がこもりやすい構造でした。部屋で人が亡くなれば死臭もこもります。繁華街にあるため日当たりが悪く、部屋は薄暗かったですね。これでは亡くなる方が出るのも仕方がない。事故物件が増えるのも当然だと思いました」

 高江洲氏は、ふと声をかけてきた隣の住人のことを思った。

「かなり高齢の方でしたが、ここを終の棲家としながら、『いずれ自分も孤独死するかもしれない』と思って暮らしていたのかもしれません。そう考えると、切なくなりました」

デイリー新潮取材班

2021年9月7日掲載

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