事件現場清掃人は見た 孤独死した70代男性の“秘密”を淡々と語る娘に覚えた違和感
押し入れに大量の女性の下着
高江洲氏は、さらに押し入れを開けてみた。
「大量の女性用下着が入っていました。娘さんによれば、亡くなった母親のものだというのです。男性は死の間際、亡くなった妻を想っていたのかと考えると、私はなんともやるせない気持ちになりました」
遺品整理を行うにあたって、どれを処分するか娘に相談したが、
「彼女は何を思ったのか、押し入れの中の下着は処分しなくていいと言うのです。依頼主には、現場での状況を報告することになっていますが、私としては、奥さんの下着が押し入れから大量に出てきたなんて伝えるのは気が引けました。結局、この機会に処分した方がいいと娘さんを説得し、性的嗜好に関わるものはすべて廃棄しました」
娘の対応は、最後までまるで他人事のようで、冷たかったという。
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