メーガン妃の「黒人差別」発言 デーブ氏が「彼女の発言は信用できない」と断言する理由

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夫に無礼な発言?

 メーガン妃の発言に問題がないか探るという“防御策”だけでなく、王室が積極的な“反撃”に転じたとの報道もある。メーガン妃の“旧悪”が調査対象になっているのだ。

「3月2日、イギリスの高級紙『タイムズ』は、メーガン妃がスタッフに“いじめ”を行っていたと報じました。被害を訴えたのが1人とか2人なら眉唾と疑われても仕方ありませんが、現時点で10人近くのスタッフが被害を訴えています。こうなると、信憑性がないと切り捨てるわけにはいかなくなってきます」(同)

 やはり、メーガン妃の「差別的な扱い」という発言こそ疑うべきようだ。

「彼女は発言の主を明らかにしていません。となれば、王室の全員が“容疑者”となり、それこそウィリアム王子(38)とキャサリン妃(39)の二男であるルイ王子(2)さえ疑う必要が生じてしまいます。これほど全世界の関心を集めた発言である以上、メーガン妃は誰に言われたのか名前を言う必要があるはずです。それが不可能なら、発言を撤回すべきでしょう」(同)

 ヘンリー王子は赤毛だ。少なくとも欧米社会では、赤毛を魅力的と見なす人と同じくらい、差別や嘲笑の対象とする人も多い。

「妊娠中の妻や夫が、『生まれてくる子が赤毛だったらどうしよう』と冗談を飛ばすことは、非常に良くあることです。差別に厳しい現代でも、この冗談は問題ないとされています。同じ類のものに『生まれてくる赤ちゃんの肌の色はどうなんでしょう』があります」(同)

信じるアメリカ人

 メーガン妃は発言の主を明らかにせず、なおかつ、その発言が行われたのは1回だけとも言われている。他愛もない冗談を大げさにしたという疑惑は拭えないのだ。

「更に『自殺も頭をよぎった』という発言も問題だと思います。なぜならば、これはヘンリー王子に対して失礼な言動だからです。彼女の発言を真に受ければ、妻が自殺を考えても夫は何もしなかったことになってしまいます。おまけにヘンリー王子は、母親を失ったショックからセラピーを受けていたことを包み隠さず公にしているのです」(同)

 イギリスの一般的な健康保険でセラピーを申し込むと、受診まで2年待ちは当たり前だという。

「一方、王室では、メンタルヘルスに関する窓口は、しっかりと整備されています。またメーガン妃は身内と絶縁を繰り返していることでも知られていますが、娘を溺愛する母親とだけは良好な関係を維持しています。その母親も、ソーシャルワーカーのキャリアを持っているのです。自殺を考えたメーガン妃は、その気になれば、王室の窓口や母親に相談することができたはずなのですが、彼女は行動に移したでしょうか?」(同)

 現状では、メーガン妃の主張をアメリカ人の相当数が「カメラの前で言ったのだから本当だろう」と受け止め、イギリス人は厳密なファクトチェックの報道もあって信憑性は低いと思っている、という図式のようだ。

今後の展開は?

 メーガン妃は今後、自分の“ファン”が多いアメリカ人向けの活動を行うことになるのだろう。とはいえ、デーブ氏は「差別という、ある意味で究極のカードを切ってしまいました。もう彼女に残されたカードはないでしょう」と指摘する。

「冷静に考えてみれば、彼女が現在、享受している豪華な暮らしは、英王室の一員となったからこそ得られたものです。王室を離脱したのなら、サセックス公の爵位も返上すべきです。それができないのなら、彼女は信頼できない。こう厳しく考えている人も、少なくはないのです」

註1:「メーガン妃告白、女王夫妻無関係 米CBSテレビの司会者」(共同通信:3月9日)

デイリー新潮取材班

2021年3月17日掲載

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