メーガン妃の「黒人差別」発言 デーブ氏が「彼女の発言は信用できない」と断言する理由
“黒人女性”の影響
デーブ氏は「バイキングMORE」で、「差別があったから米国に帰るなんて笑い話で、米国のほうが目に見える差別が多い。信憑性がないと思う」と指摘したのも、こうした報道があるからだ。
インタビュー番組を放送したCBSテレビは、アメリカ3大ネットワークの1つに数えられている。同局のドキュメンタリー番組「60 Minutes」は放送50年を超え、多くのスクープ報道で知られる。
「もし『60 Minutes』にメーガン妃が出演したのなら、厳密なファクトチェックが行われたと思います。オプラ・ウィンフリーも立派な司会者ですが、ややエンタメ寄りです。とはいえ、メーガン妃の発言は番組としてチェックすべきだったと思います」
メーガン妃の発言にファクトチェックが行われなかったのは意外な印象も受ける。トランプ前大統領には、多くの米メディアがチェックを行っていたからだ。
だが、トランプ大統領は白人の男性であり、メーガン妃は黒人の女性だ。アメリカ社会は差別に厳しいだけあり、“逆バイアス”がかかってしまったのかもしれない。メーガン妃には被差別者という“イメージ”があり、ファクトチェックが行われなかったと見るべきのようだ。
メーガン妃のいじめ問題
今回の騒動で、イギリスの朝の情報番組「グッド・モーニング・ブリテン」の司会を務めていたピアース・モーガン氏(55)が降板したことも大きく取り上げられた。
モーガン氏は一貫してメーガン妃を非難。今回のインタビューに関しては「メーガン妃の言葉は一言も信じない」「彼女が天気予報を伝えても、信じることはできない」などと言い放ったという。
番組には4万件以上の抗議が寄せられたほか、メーガン妃の代理人が抗議文を提出したとの報道も注目を集めた。
だが、メーガン妃の発言は今、信憑性が疑われている。デーブ氏は「結局、彼の指摘が正しかったわけです」と言う。
「彼は大衆紙の編集長を務めたこともあり、歯に衣着せない発言で人気でした。日本で言う炎上芸人に似たところがあります。ただ、メーガン妃に対する発言が降板の直接的な原因ではありません。彼の過激な発言が複数のトラブルを巻き起こしており、こちらが主因でしょう。日本と同じようにイギリスの視聴者も、過激なキャスターは敬遠するようになっているのです」
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