水素爆発で「生きて帰れないかと…」 福島第一原発元所員が明かす「事故当日、何が起きたのか」 #あれから私は

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「非常用発電機が落ちました」

 3月11日、全交流電源喪失を意味する「ステーション・ブラックアウト(SBO)」が起きたあの日から福島第一原発は不眠不休の作業を強いられることになった。原発最奥部で何が起きていたのか。元所員が戦慄体験を振り返る。

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 現在50代の元原発所員、田中彰浩さん(仮名)は地震発生時、福島第一原発の事務本館にいた。

「2階の自席で仕事をしていました。あまりの揺れで天井のボードはほとんど落下し、“床が抜けるのでは”と思ったほどでした」
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