カリスマギャンブルYouTuberは「多重債務者だった」 知人が語るセレブ生活の「虚像」

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 ヒカキン、東海オンエア、フィッシャーズ……。芸能界とは無縁の“タダの人”が「著名人」へと転身を遂げるYouTuberとは、まさに成り上がりの世界である。そんな夢を実現した一人が「世界のヨコサワ」なる人物だ。彼は3年前から「ギャンブルで生計を立てるプロポーカープレイヤー」と名乗り、破天荒なギャンブルと優雅なセレブ暮らしを紹介して人気を得てきた。だが新年早々、SNS上の告発で、それが“虚像”だと暴露されてしまったのだ。

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1000万円超の賞金を次々獲得する“カリスマギャンブラー”

 世界のカジノを旅して周り、人気カジノゲーム「テキサスホールデムポーカー」で生計を立てる。移動はビジネスクラスで宿泊ホテルは五つ星。まさにハリウッド映画のような世界である。

 そんなギャンブラーたちの見果てぬ夢の暮らしを、惜しげも無く披露しているYouTubeチャンネルが「世界のヨコサワ」だ。演者は「世界のヨコサワ」こと横澤真人氏(28)。

「2017年8月に開設されると、ギャンブル愛好家を中心にじわじわ話題となり、今やチャンネル登録者数は約55万人。一番人気の動画の再生回数は約390万回で、月収にして、200〜300万円は得ていると思われます」(YouTubeに詳しい関係者)

 だが、そんな収入は“カリスマギャンブラー”にとっては“はした金”なのかもしれない。事実、彼はその数倍もの大金を躊躇なく賭け続ける様子をチャンネルで紹介してきた。

「韓国のソウルや米国のラスベガスのカジノなどで開催される、参加費が数十万円から数百万円もするポーカー大会に毎月のように挑戦。次々と好成績を収めて、1000万円以上の高額賞金を獲得し続けてきました。最高の獲得賞金は、2020年1月にオーストラリアで開かれた参加費約200万円の大会。彼は4位に入賞し、約1700万円を獲得しました。一方、動画では“不ヅキ”が続いて、負け込む様子も紹介されており、ひどい時は一遠征で数百万円近くも負けています」(同)

スイートルームに三つ星レストラン。贅を尽くしたセレブ暮らしを披露

 常人なら悲嘆に暮れ、首を括りたくもなる“バッドビート”だ。だが、彼はどんなに負けようとも涼しい顔で視聴者に「レッツ、ギャンブル!」と呼びかけ続けるのである。

「彼はずっと『ポーカーの収支はプラス。ポーカーを仕事として生計を立てている』と豪語してきました。海外遠征の際は高級ホテルのスイートルームに宿泊し、三つ星レストランで祝杯をあげる様子もアップ。日本でも、スポーツジムが併設されたコンシェルジュ付きの高級マンションを住まいとし、セレブ生活を満喫する様子を披露してきました」

 そんな豪快な生き様が視聴者たちを魅了し、熱狂的な支持を集めてきたのである。だが、現実社会で堅実に暮らす人ならば、誰しもこんな疑問を抱くに違いない。

 世の中、そんなに甘くないのではないか――。実際、あるギャンブラーは疑念を持って、彼の動画を見続けてきたという。

「彼はポーカープロとして活動した7年間で、約8800万円もの賞金を獲得してきました。これは公開されているデータに基づいた数字なので事実です。ただ、実はこのデータには敗退した際にかかった参加費は入っていないのです。だから、本当のところの収支は闇の中。また彼は、ポーカー大会以外でも、ブラックジャックやバカラなどの運が左右するゲームも好んでプレイする。その種のゲームに“腕”は通用しません。本当にそんな危うい博打を続けて、収支が黒字になることなどあるのかと思っていました」

 ギャンブラーは、勝てば勇んで吹聴するが、負けた時はひた隠す。同じ習性を持つ者だからこそ嗅ぎ取った横澤氏から漂う怪しさ。果たして、彼の“直感”は正しかった。

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