カリスマギャンブルYouTuberは「多重債務者だった」 知人が語るセレブ生活の「虚像」

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アクセル全開の「倍プッシュ」で破産を繰り返す

 別のギャンブル仲間はこう評す。

「ポーカーが上手いか下手かと問われれば、上手いですよ。実力がなければハイレートのポーカー大会で複数回入賞することはできません。ただ、彼のギャンブルは上手いというより凄まじいのです。普通の人は全財産の半分を突っ込むような場面では躊躇しますよね。でも、彼はそこでアクセル全開で賭け続けるんです」

 倍プッシュに倍プッシュを繰り返すというのだ。

「噴けば大金が転がり込んでくる。確か、2、3年前、彼は仮想通貨でも数千万円単位で勝っていたと思いますよ。だからこそ、あの動画に出てくるようなセレブ暮らしは一時的には実現するのです。でも、彼は勝ち続けても満足しない。狂気としか思えない『オールイン』を繰り返し、見果てぬ夢を追い続ける。当然、一回ツキに見放されたら『ジ・エンド』です。彼はこの数年で何回も破産を繰り返しているはず。4年くらい前に、韓国の『ウォーカーヒルカジノ』で一文無しになって、仲間に無心している姿を見たことがあります」(同)

 だが、彼はいくら地に堕ちても、不死鳥のように復活を遂げるというのだ。

「どこからかギャンブル資金を調達してくるんですよ。そして、また狂気のギャンブルを繰り返し、上り詰めていく」(同)

 にわかに信じがたいのは、なぜこのような20代の向こう見ずなギャンブラーに大事なカネを預ける者が現れるかという点である。

「それこそ、彼が今、YouTuberとして成功している所以なのでしょう。実際、彼は20代の青年とは思えぬほど、世界中を旅して、普通の人には見られない世界を見てきた。若造のくせに、セレブしか通えないような高級レストランをいくつも知っている。それを生意気と思う人もいるかもしれませんが、面白いとかわいがる社長さんもいる。“男芸者”としてカネを引っ張れる力を持っているのです」(同)

 畢竟、そんな綱渡りな人生は、いつかは破綻するのが世の常だ。この騒動が起きる直前の昨年末には、彼が「億単位の借金を抱え、厳しい追い込みをかけられている」という噂がギャンブル仲間の間で飛び交っていたという。

「彼は周囲に『誰がそんなデタラメ吹聴しているんですか』ってうそぶいていましたがね。貸主は、カネを返さないのにYouTubeであんな優雅なセレブ生活を流され続けて、頭に来てたんでしょう。ただ、彼はこんなところで消えるタマじゃないとは思いますよ。必ず復活します。現に今、彼には熱狂的なファンがついているし、そこから金主を見つけたりして、コロナが収束したら、またベガスあたりでポーカーしているでしょうね」(同)

 確かにこのようなスキャンダルが暴かれた直後も、横澤氏のTwitterには、「これからも面白い動画をお願いします」「再開を心待ちにしています」など擁護する声で溢れかえっている。12月に、チャンネルを通してオリジナルのパーカーやポーカーグッズの販売したところ、瞬く間に完売したという。

横澤氏に取材を申し込んだが、回答はなかった

 果たして、彼は今この危機をどう乗り越えようとしているのだろうか。「デイリー新潮」は、横澤氏にメールで取材を申し込んだが、期限までに回答はなかった。

 旧来メディアが二の足を踏むような奔放な表現で、若者たちを魅了し支持を獲得してきたYouTube。これまでいくつも炎上騒ぎの舞台となってきたが、今回新たに起きた横澤氏の騒動をどう見るべきか。

 前出のYouTube関係者はこう突き放す。

「そもそもギャンブラーに清廉潔白を求めるなど無粋なことかもしれません。ただ、彼がオモテの世界で活動をしたいならば、借金問題はともかく、詐欺に関与するような疑惑を持たれることはあってはなりません」

 確かに借金を繰り返し、時に踏み倒してまで賭け続ける「アウトロー」が進むべき道は、陽の当たらない裏街道なのかもしれない。果たして、横澤氏は破滅したギャンブラーとしてここで表舞台から降りるのか、はたまた、再び奇跡の復活を遂げるのか――。

週刊新潮WEB取材班

2021年1月12日掲載

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