7回忌を迎えた「高倉健」 「実妹」も「チーム高倉」も呼ばれない異様な密葬の光景

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

鎌倉霊園に墓地を確保していた健さんだったが…

 ところで、ここに来て持ち上がっているのが、遺骨と墓を巡る問題である。
 
 健さんは生前、鎌倉霊園に墓地を確保していた。そこには、71年に離婚した江利チエミとのあいだの“水子”が眠り、命日に墓参する健さんの姿がしばしば目撃されている。

 だから、没後はそこへ入ることを疑う者などいなかったのだが、事はそう単純ではないようだ。

「今年春のことですが、『チーム高倉』を中心とした有志が、供養塔のようなものをその墓地に作れないかと考えて、霊園側に相談を持ちかけました。健さんを追悼する場所がないというのは彼らのみならずファンにとっても、もどかしいことだと。でもそこで霊園側から“管理費が滞納されている”と伝えられたそうです」(同)

 ちなみに鎌倉霊園の年間管理費は1㎡あたり約2400円。健さんの墓は27㎡なので6万円強となる。

 チームの面々は、“聖地”を死守すべく、仮に墓地が解約されることになっても、これまで通り利用できるように霊園側へアプローチしていると言うのだが、そうするとしたら、名門霊園ゆえに1㎡100万円を越すカネが必要となってくる。そもそも養女が管理費の支払いを忘れただけのなのか、あるいは墓など不要ということなのか。

「実は」

 と、先の民放幹部がこれを受けて、

「養女は密葬の席で、“みなさんにお骨もお持ち帰りいただきたい”と提案したようですが、一方で健さんの妹の敏子さんは正式に遺骨と対面できないでいる。だからといって決して不満を漏らすことはないのですが、初盆を迎えた今年夏ごろにふと“あたたかな言葉がひとつでもあれば……”とこぼしていたことがありました」

 これを敏子さんに質すと、回答としてこんな句を寄せた。

<霧の花胸三寸に収めけり>

 国民的俳優の遺志、養女と健さんの妹の意思。それらがひとつに結ばれる日が期して待たれるのである。

週刊新潮WEB取材班

2020年11月9日掲載

前へ 1 2 3 4 5 次へ

[5/5ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。