7回忌を迎えた「高倉健」 「実妹」も「チーム高倉」も呼ばれない異様な密葬の光景

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2013年5月1日に健さんと縁組をして養女に

 事実、健さんと30年来の交遊がある気学の研究家・安部芳明氏は、体調の悪化を感じ取っていたようで、

「そのころ、高倉さんに珈琲を送ったことがありました。ご存じの通り、高倉さんは珈琲を非常に好まれていましたから、珍しいものが手に入ると送っていたんですよ。そうすると必ず直筆の礼状が来るのですが、そのときは代筆の手紙でした。そんなことは今まで一度もなかったので、筆が取れないほどに重篤なのかな、と思ったものです」

 ちなみに安部氏は、自身が監修する手帳に健さんの運気の良い方角などを記して伝えたり、人生訓のようなものを毎月のように送り続けてきた。

 ともあれ、没してのち1年を迎えるまでのあいだ、付き合いを率先して話す人、黙して語らない人、さまざまではあったが、みなが虚を衝かれたのは、「健さんに、かつて女優だった養女がいた」という告白ではなかったか。

 今年で51歳になる彼女は2013年5月1日に健さんと養子縁組をした。結果、唯一の子として預貯金や不動産を相続したうえで、『永久保存版 高倉健 1956-2014に手記を発表し、18年に亘る献身や健さんとの最期の日々などを明らかにしている。

 しかしながら、ものごとにはすべて表と裏があり、さらに言えば、「大事なことは語られない言葉の中にある」といった警句がないわけではない。

 それでは、秘匿されてきた密葬の光景から述べることにしよう。

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