カトリック聖職者の「性的暴行」を女性信徒が告発 PTSD、躁うつ病に苦しめられた40年間

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 2016年に米アカデミー賞作品賞を受賞した「スポットライト」は、聖職者の性的虐待を新聞記者が暴く過程を描く。後世に語り継がれる映画との評価を得ている作品の基となったのは、次のような実話だ。

 カトリック教会では人知れず神父などによる性犯罪が多発していた。しかし教会はそれを組織ぐるみで隠蔽。被害者が千人以上もいるというのに誰もが見て見ぬふりを続けてきた。この許されざる罪を、02年に米東部ボストンのローカル紙が暴いたのである。

 映画はこの経緯を描いたが、現実世界ではこの新聞報道を機に、世界各地で同じ疑惑が次々と浮上。...

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