育ての親だった祖母を亡くし、幼少期を支え合った兄とは「絶縁状態」 安達容疑者の凄絶な生い立ちとは

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【前後編の後編/前編からの続き】

 京都府南丹市の安達結希(ゆき)くん(11)が遺体で発見された事件で、逮捕されたのは、義父・安達優季容疑者(37)だった。この事件がいまだに強い関心を集めているのは、本来、子どもにとって味方であるべき父親が犯人だったことへの怒り、理不尽さを多くの人が感じているゆえだろう。その心理を知るために成育歴を取材すると、容疑者の抱えた深い闇が見えてきた。

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 前編では、生後すぐに祖母に預けられ、複雑な家庭環境で育った安達容疑者の生い立ちについて報じた。容疑者には5歳上の兄がいて、母方の祖父母と4人暮らしをしていたが、「おばあちゃん思いの優しい子」として知られていたという。

 祖母の知人に近況を聞くと、言葉少なに明かす。

「優季を育てたおばあちゃんは数年前に亡くなってる。もう90代やったからな」

「絶縁状態なのはまちがいない」

 また、過酷な環境の中を容疑者が“一緒に生き抜いてきた”のが兄だった。

「近くの診療所の先生から、お兄ちゃんがコンピュータをもらったんや。あの家にそんなもんを買うお金はないからな。ほんで、お兄ちゃんがコンピュータに触るのを見て、優希も好きになって、二人ともコンピュータが得意になったんや。おばあちゃんもそのことをよう自慢しとった」(地元住民)

 では、その兄は現在どうしているのか。ある地元住民が言う。

「お兄さんは高校卒業後、たしかコンピュータ系の会社に就職したんちゃうかな。何があったか知らんけど、兄と優希が絶縁状態なのはまちがいない」

 壮絶な幼少期の支え合った兄との絶縁、そして育ててくれた祖母の死。彼はまさしく“天涯孤独の身”だった。

 不幸な生い立ちは決して免罪符とはならないが、同種の悲劇を繰り返さぬためには、ネグレトなどが与えた影響など、容疑者の心理の解明は今後不可欠となるだろう。前編【安達優季容疑者は「ネグレクト家庭で育った」 母は祖母に安達容疑者を託し、姿を消し… 「脚の悪いおばあちゃんの面倒を見る優しい子だった」】では、生後すぐに祖母に預けられ、複雑な家庭環境で育った安達容疑者の生い立ちについて報じている。

週刊新潮 2026年4月30日号掲載

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