福島原発処理水放出 ひたすら抗議の「文政権」 釜山近海960トン「残存油」は放置

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処理水問題は「反日」支持拡大に格好の材料

 もしも日本政府が福島処理水を放出する場合、福島産水産物に対する検疫手続きを強化するなどの措置を検討しているとのことだが、現時点ではそれ以上、韓国政府ができる対策は特にないようだ。

 外交部と原子力安全委員会でさえ「抗議」以外に確たる対策がなされない状況であるが、与党民主党の福島原発処理水問題に対する関心は恐ろしいほど高い。福島の処理水放流問題は、文在寅大統領、民主党の支持率上昇のための「反日カード」として、非常に好都合であるからだ。

 韓国政府とメディアは福島原発の汚染水放流で自国に被害が及ぶと不安を煽り、印象操作を行っている。

「できるだけ早く処分方針を決めたい」という菅義偉首相の発言を紹介することで、韓国内の反日感情を高めようとしている。

 昨年8月2日、日本政府が韓国をホワイトリストから除外することを決定した翌日から突如、韓国政府は福島原発処理水の放流問題を大きく取り上げ始めた。

「日本国内の旅行警報強化」の可能性を発表し、東京オリンピック参加ボイコットまで考慮する可能性があるという話も出た。

 同年8月14日には民主党が「福島汚染水の問題点と真実」という記者会見を国会で行い、「日本が放射性汚染水110万トンを太平洋に放流すれば、韓国海洋の放射性物質も増加する」と説明した。

 韓国メディアは「福島の汚染水問題は日本のアキレス腱になる可能性がある」と報じ、これを日本にプレッシャーを与える手段として積極的に利用しようという世論が形成され始めた。

 韓国内では、福島原発の汚染水放流問題は「依然として日本を警戒して、NO JAPANを維持しなければならない」「保守野党がこの問題に対して積極的な抗議をしないのであれば、文在寅大統領と民主党を支持するべきだ」という世論形成がなされてきたのである。

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