「安倍首相、お詫びします」「文在寅を退陣に」と叫ぶデモ隊女史の「贈る言葉」
「国家間の約束を守らない国」とアピールしてしまった文大統領
「安倍首相殿、心からお詫びいたします」「韓国を救うために文在寅を退陣に」発言で注目を集めてきた朱玉淳(チュ・オクスン)氏(64)。彼女は2013年から、保守系市民団体「オンマ部隊」を代表として率い、デモなど精力的に活動する。オンマとは母親の意味だ。左傾化する韓国社会に対して深い憂慮の声を上げてきた彼女が、退陣を表明した安倍晋三首相、そして日本国民に伝えたいこととは?
――8月28日、安倍首相の辞任を聞いてどう思いましたか?
非常に残念です。曖昧な態度で韓国と付き合ってきた歴代首相の中で、安倍首相ほど自国の利益を追求しながら毅然とした態度で韓国に向き合った人物はいませんでした。
安倍首相に関して、私が評価するポイントは2つあります。
――具体的には?
安倍首相の態度を見て、1965年に締結された日韓基本条約以降の日本との関係を改めておさらいする機会を得ました。
日本が韓国を併合し、韓国民に苦しみを与えたことは事実です。でも戦後、日本がどれほど韓国のために力を尽くしてくれたかについては若い頃には誰も教えてくれなかった。
安倍首相は日韓関係を最悪にしたと言われますが、そうではありません。
日韓両国間で一番胸につかえていた慰安婦問題について解決(合意)に導いたのは、他ならぬ安倍首相です。
後ろでオバマ米大統領の後押しがあったにしても、いや、そもそもその協力を取り付けることはなかなかできるものではありません。
それにしても、当時の朴槿恵大統領との間で結ばれた「慰安婦合意」は衝撃的でした。
当然その合意に賛否はあったものの、韓国内でも喜んでいた人は少なくありません。この慰安婦合意が1つの評価ポイントです。
それから文在寅大統領は、この合意を事実上破棄しましたね。
安倍首相に対抗するため、国民の中にある反日感情を焚きつけ、慰安婦破棄を決定した文大統領。
彼は世界に向けて「国家間の約束を守らない国、韓国」とマイナスのアピールしてしまった。
逆説的な言い方ですが、文大統領の無能を証明した点もまた評価されるべきでしょう。
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