式秀親方、弟子脱走のカゲでおかみさんに送った趣味のビーズと潤沢なお金

スポーツ 2020年8月12日掲載

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中川親方の件もあり、脱走を計画してきた9人

 式秀部屋の力士9人が、おかみさんのモラハラが原因で、茨城県龍ケ崎市の部屋から集団脱走。式秀親方(48=元幕内北桜)がメンタルの不調で満足に弟子を指導できないなかで、師匠代行に任命されたおかみさんの行き過ぎた生活指導が横行していたのが大脱走の理由だ。日本相撲協会は「おかみさんは協会員ではないから指導は難しい」と言うのだが……。協会から部屋に流れるお金について触れながら、検証してみることにしよう。

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「式秀部屋には三段目以下の力士19人が所属しており、そのうちのおよそ半分の9人が脱走したわけですから、親方としてはショックでしょう。そもそも彼はここ最近メンタルの調子が悪く、指導にはほとんど絡んでいなかったんで、現状を“知らなかった”という意味でもショックなはずです。弟子たちは結構前から脱走を計画していました。このタイミングで一斉に逃げてあのカラオケボックスに入って、相撲協会のコンプラ委員会に通報しようと……」

 と、相撲協会の関係者。

 2017年に元横綱・日馬富士が貴乃花部屋の貴ノ岩を殴打した事件がキッカケで作られたこのコンプラ委員会。7月場所前、弟子へのパワハラが原因で中川親方(元幕内旭里)が部屋を閉鎖された一件でも、委員会は“大忙し”でした。

 もっとも、

「外部の法律家が運営しているとはいえ、相撲協会から完全に独立した組織ではないから、判断は基本的に協会寄り。中川親方は弟子に差別発言をしたうえにそれが録音されていたから証拠はあるし、さらに“親方を許さない”と弟子たちは言っていたようです。それなのに部屋は閉鎖されても親方としては協会に残れることになった。身内に大甘な協会のDNAが出た格好です」

「このコンプラ委員会ができてからというもの、力士からの相談がひっきりなしというから、全部厳しく処分していたら、“そして誰もいなくなった……”となるかもしれないんだけどね」

 と、この関係者は自嘲気味に語る。

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