式秀親方、弟子脱走のカゲでおかみさんに送った趣味のビーズと潤沢なお金

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力士は「米びつ」、年間4000万円くらいは協会からお金が流れていた

 ところで、問題の処分についてだが、協会は及び腰のようで、身内への甘さが見え隠れする。別の協会関係者に聞くと、

「協会としては、“おかみさんは協会員じゃないから処分を科すことはできない”というスタンスですね。そうかもしれないけど、おかみさんと言えば部屋のナンバー2だし、式秀部屋だと親方不在でおかみさんは師匠代理だったんだからこれはもうトップですよね。そのおかみさんがイヤで逃げた力士がそのまま何もなしで戻るっていうのも無理筋でしょう」

 そして、協会が部屋に対して強制力を発揮できる根拠としてお金の流れを上げる。

「力士養成費とか部屋維持費とか、そういう名目で教会は部屋にお金を支払っているんです。幕下以下の力士の場合ですけれど、式秀さんのところは20人くらいいるわけで、年間4000万円くらいにはなる。彼らを養うのに相当な出費が必要だと思われるかもしれませんが、その辺りはタニマチが支給してくれたりするんです。米だってそうだったのに、おかみさんはそれを別のところへ流用し、力士たちには古米を食べさせていたそうじゃない。協会からお金を引っ張ってくる材料という意味で、力士は『米びつ』って言われているのにね。米の話ひとつとっても弟子たちは不憫でならないですよね」

週刊新潮WEB取材班

2020年8月12日掲載

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