式秀親方、弟子脱走のカゲでおかみさんに送った趣味のビーズと潤沢なお金

スポーツ 2020年8月12日掲載

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ビーズでミニチュアの化粧まわしまで作ってしまった親方

 一方の式秀部屋。この部屋自体、関取はいないものの、実力とは違った意味で注目を浴びてきた。そのひとつが四股名で、大当利(おおあたり)、桃智桜(ももちざくら)、宇瑠寅(うるとら)などといったキラキラネームもビックリの命名センス。そして、こちらはあまり知られていないが、親方にはビーズ編みというカワイイ趣味もある。

 親方とビーズの出合いは10数年以上前の現役時代。おかみさんとして現在“活躍”する妻・めぐみさんのビーズアイテムを見たことだった。プレゼント代の余裕がなかった当時のことを親方はこう振り返っている。

「プラモデルなど細かい作業が好きで、自分で作れると思ったんです。材料を買いに手芸屋に行くのは恥ずかしかったけど、作り始めたらあっという間に2、3時間経っていた」

 数日かけ苦心して作った初めての作品を受け取っためぐみさんは、

「まさかこんな大きな手で作れると思わなくて、ビックリしました」

 以来、妥協しない性格と集中力でみるみる上達。図面を引いてオリジナル作品を作るプロ級の腕前に。ついにはビーズでミニチュアの化粧まわしまで作ってしまった。

 式秀親方はこう続ける。

「ビーズの穴にテグスを通すように、小さな一点に集中して狙っていく。上手くいかなくても、改めて挑戦し続ける。色々気付かされました。相撲を忘れるリラックスタイムですが、ビーズに没頭していると、ふと相撲について閃いたりするんです……(弟子たちには)強いだけでなく、人に愛される、魅力ある力士になってもらえたら」

 力士のことを考えるあまり、メンタルに不調をきたしたのだろう。師匠代行におかみさんを任命したのも信頼していたがゆえのことだろうが、いかんせん、おかみさんと弟子たちとの絆はそう強くなかったのかもしれない。

「最近のおかみさんはコロナ禍に過剰に反応し、細かい指示を長文でグループLINEに流して即レスじゃないと厳重注意したりとか、反抗的な態度を取るとクビにするぞと脅したりとか、そんな感じだったみたい。今の子たちはついていけないですよね。式秀親方は6日の師匠会に出席した際、迷惑をかけたことを詫びていましたね」

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