「安倍謝罪像」のほか230超の慰安婦像が…安重根とのコラボ型など様々で

国際 韓国・北朝鮮 2020年7月30日掲載

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蝶・鳥・国旗など変形バージョン

 その後、少女像設立のための国民募金運動が起こり、釜山の日本総領事館をはじめ、全国と米国各地、カナダ、オーストラリア、中国など、海外にも少女像が設置されていく。

 この3月に明らかになった「平和の碑国内建立現況」によると、韓国に少女像は131体、日本大使館前の少女像と同じ姿の少女像は67体だ。残りの少女像64体は、それぞれ異なる顔、身振り、手振りをしている。対外的に公開されているわけではない学校の中などまで含めれば230以上とも言われる。

 2017年にKBSが公開した「少女像地図」では、全国に平和の少女像が67カ所と集計されている。その後3年間で約2倍以上増えたことになる(海外も含めればそれ以上)。

 少女像に最も多く使われるモチーフは蝶。ソウル西大門区の梨花女子大学・大賢文化公園の少女像は背中に青い蝶の羽をつけている。ソウル衿川区・衿川区役所広場の少女像は、手のひらや肩、脇腹に蝶々がつく。

 鳥と太極旗(韓国の国旗)を組み入れたところもある。ソウルにある戦争と女性人権博物館、九老区の九老駅北部広場、城東区(ソンドング)往十里広場の少女像はそれぞれ、鳥と太極旗をつけていた。

 伊藤博文を暗殺した、韓国で抗日の象徴と位置づけられる安重根とともに展示された少女像もある。京畿道富川市の安重根公園に建てられた少女像は、安重根の銅像に向かって後ろ姿を見せているようにも映るスタイルだ。

 分断国家であることを考慮し、南北軍事境界線付近の京畿道坡州市の臨津閣には双子の少女像が設置された。「統一すれば、北朝鮮に駆けつける準備をする」という意味が込められている。

 昨年8月14日には、ソウル中心部に実物大3体の少女像と1体の大人の像が設置され、大きな関心を集めた。少女像は、身長160センチの韓国・中国・フィリピンの少女3人が、手を取り合って正面を見つめる姿を形象化している。そしてこの3人に正対するのが大人の慰安婦のシンボル(金学順(キム・ハクスン)という構図だ。

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