桃田賢斗「眼窩底骨折」はなぜ見逃されてしまったのか

スポーツ 週刊新潮 2020年2月20日号掲載

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 バドミントン世界ランキング1位の桃田賢斗(25)が、眼窩(がんか)底骨折していたことが判明し、緊急手術を行った。

 先月マレーシアで遭遇した交通事故が原因であることは言うまでもない。

 眼窩底骨折は、ボクシングなど接触スポーツではよくある怪我で、昨年11月のWBSS決勝に勝利した井上尚弥も試合後に眼窩底骨折が判明している。

「その尚弥も試合後2カ月でスパーリングしています。桃田は“全治3カ月”とのことですが、怪我の程度としてはそれほど重いものではありません」

 とスポーツライターが語る。

「それより“痛い”のは、五輪を目前に控えて大事な試合に出場できないことです。休養中に、世界トップレベルが集う3月の全英オープンをはじめ、国際大会がいくつかあるんです。駆け引きが鍵を握るバドミントンは、試合経験が何よりも重要なのですが……」

 事故が起きたのは1月13日だった。直後に現地で行われた検査は頼りにならないとしても、帰国後の精密検査でなぜ骨折を見落としたのか。そのときに見つけられていたら“傷”はもっと浅かったに違いない。

「交通事故の際、日本バドミントン協会は、“危機管理がなってない”と批判されました。今回は国内の医療体制における危機管理ですから、より批判されてしかるべきでしょう」

 本誌(「週刊新潮」)が昨年12月に報じたように、協会は内紛も抱えている。それも影響したのだろうか。

「桃田以外にも、女子シングルスやダブルスでメダルが期待されていますけど、こんなお粗末な危機管理では彼女たちも心配です」

 敵は協会にあり?