王会長に叩き起こされた“釣り人”城島健司はキャンプで何をやっているのか

スポーツ 野球

  • ブックマーク

 城島健司(43)――元プロ野球選手。現職“釣り師”。

 冗談みたいな経歴だが、ローカルテレビの釣り番組に出ているというからあながち間違いではない。

 ***

 城島は1995年にダイエー(後のソフトバンク)に入団。王貞治監督(79)下で正捕手としてチームを常勝軍団に導き、日本シリーズ優秀選手賞にも二度輝いた。2006年に日本人捕手初のメジャー入りを果たし、シアトル・マリナーズでレギュラーを獲得。10年から阪神に移籍し、12年、惜しまれつつも引退した。

 その後は“釣り人”に転身。イベントでユニホームを着ることはあったが、一貫して球界から距離を取り続けていた。

 そんな太公望が1月、突如としてソフトバンクの“球団会長付特別アドバイザー”に就任。早速、宮崎キャンプにも姿を現した。

「連日、スポーツ紙を賑わせ、工藤監督や選手たちを完全に食ってましたね」

 と鷹番記者が苦笑する。

「ただ彼自身は、コーチに遠慮し、“指導はしない”と。打撃投手を買って出たりしていましたが、一番の仕事は“夜”。選手たちと会食し、コミュニケーションをとることでした」

 アドバイザーなのに指導はしない? 仕事はメシの世話? そもそも、なぜ今“城島”なのか。

「“眠れる城島”を王球団会長が叩き起こしたんです。工藤監督は、3年連続日本一といってもリーグVを逃し、実は首筋が寒い。後継候補には、前侍ジャパン監督の小久保裕紀氏(48)の名が挙がっていますが、城島には“次の次”を――と王会長は目論んでいる。そのために、そろそろ道筋をつけねば! というわけ」

 しかし、長年現場を離れているのに、監督業なんて務まるものなのか。

「それはやってみないとわかりません。けれど、捕手として常にチーム全体を見ていたから、間抜けな采配はしないはず。五輪やメジャーといった修羅場を踏んでいるし、言葉に力があるので選手もついてくるでしょう。もっとも本人にその気があるかは不明ですが」

 王さん、大物を釣り上げられるかな。

週刊新潮WEB取材班

2020年2月18日掲載

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。