「美しいバカ」という生存戦略 加藤紗里を支える「リッチな殿方」の正体 

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ただのバカではない加藤 彼女を支える「リッチな殿方」の正体

 彼女のYouTubeを見る限り、くだんのカメラマンとのやりとりも台本のうちではないか。妊娠しているかいないのか、やたらともったいぶる加藤に対し、カメラマンが話を引き出そうと明るい口調で盛り上げる。YouTubeだしそういうノリで、という大まかな流れがあったのではないか。視聴者を最後まで引っ張りたい加藤の演出が、ところどころで感じられる。

 産婦人科で妊娠検査をしてくる、と行って戻ってきた加藤に、「どうでしたか」と聞くと「何がですか」とすっとぼける。サングラスをしぶしぶといった形で外す小芝居。妊娠していましたか、とカメラが改めて寄ると、服を直すふりをして胸の谷間が見えるよう座り直したのには笑ってしまった。極めつけは「父親は誰か」と問われると、「(元)旦那ですよね?」と聞くのである。視線を外しながら「旦那です」と諦めたように答える様子は、他の男性の可能性もある、と言外に匂わせるように見えた。そう、最後まで父親が誰なのかはっきり明かさないのだ。これで父親は誰か?という話題で次も引っ張れる。DNA鑑定はしないと言っているが、気が変わって鑑定をするとなったらまた注目が集まるだろう。2つ、3つ先の話題も作っておくとは相当な戦略家である。

 以前には自身の整形疑惑を検証する動画も上げている。妊娠疑惑はそのラストで提示されたが、炎上しそうな話題を小出しにすることで、次回も見たくなるように構成されているのだろう。そう思うと彼女はただの美しいバカではない。むしろ、男に頼らず自力で稼げる実業家といってもいい。

 それでも彼女には、「リッチな殿方」が寄ってくるという。その中に父親候補が含まれる可能性は否定できないだろう。しかし、彼女の生活を本当に支えているのが誰かといえば、我々のような名も無い野次馬ではないか。リッチでもなく、彼女に愛情があるわけでもない。ただ、彼女の言動にケチをつけたい一心でSNSやYouTubeを見にいき、批判コメントを残すことに喜びを感じる人間。その数が多くなればなるほど、また彼女の名前はネットニュースやメディアをにぎわせる。そしてまた加藤は小芝居を打ちながら、我々の前に次の「炎上」をぶら下げ続けるのだ。バカという仮面をまとって。

 彼女がいま安定期かどうかもよくわからない。妊娠が本当ならば、心身ともにストレスのかかる場所は避けたいはずだ。ちなみに元カレ・狩野英孝は神社の息子だった。安産祈願に行く企画とか進めていないといいのだけど。

(冨士海ネコ)

2020年1月24日掲載

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