筒香嘉智レイズ2年13億円契約にみんなほくそ笑んだワケ

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 DeNA筒香嘉智(28)がポスティングでレイズに入団した。2年契約で総額1200万ドル、約13億2千万円である。

「思ったより早く、高値で決着しましたね」

 とスポーツ紙デスクが語る。

「彼の今年の年俸は4億円。昨季より成績が低迷しましたから、もし更改していたらダウン必至でした」

 DeNAにも「総額の20%」にあたる240万ドル(約2億6400万円)の譲渡金が支払われる。

「筒香がFA宣言したら、球団の実入りはゼロ。イメージアップになるし、得しました」(同)

 レイズといっても日本人にはあまり馴染みがないが、どんな球団なのか。

「唯一密閉式ドーム球場を本拠とするチームで、観客動員数は最底辺の金欠球団。とても大型FA戦線に参入できないので、筒香のような価格帯で勝負するしかない。ドジャース、ブルージェイズとの三つ巴の争奪戦になったので、獲得できてホッとしたのでは」(同)

 一説には、レイズより高額のオファーもあったというが、“出場機会”を優先。2年後に大型契約を勝ち取るという戦略なのだとか。

「レイズは、ちょうどレフトがトレードで空いたところ。強力なライバルもおらず、出場機会には恵まれそうです」

 とはメジャー研究家の友成那智氏。

「古くは岩村明憲が活躍したチーム。今季は崔志萬(チェジマン)(28)が主砲でブレイクしたこともあり、アジア人に期待しているのでしょう」

 崔は“最低年俸の4番”と呼ばれているというが、ビンボーをバカにしてはいけない。最近、初回からリリーフ投手が登板する奇策がみられるが、それを始めたのがレイズ。“カネがないからアタマで勝負”なのである。今季はプレーオフにも出場した。

「育成も定評あり。センターにはキアマイアというリーグ随一の守備の選手がいます。筒香も彼に助けてもらう機会が多いはず」(同)

 良いところで良かったね。

週刊新潮 2019年12月26日号掲載

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