「金髪」にしたら男性からの迷惑行為が激減した件

姫野桂 「普通の女子」になれなかった私へ 国内 社会 2019年12月13日

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 この1年間、毎月髪の毛をブリーチして金髪で過ごしていた。それまでは髪の毛の内側だけ自分のラッキカラーである緑を入れるインナーカラーを施していた。地毛にカラフルな色味は入らないので、一度インナーカラーを入れたい部分だけブリーチして白に近い金髪にし、そこからカラーリング剤を入れるのが一般的なやり方だ。ブリーチも、美容師さんから「一気に抜くと髪が痛むから」と、1回につき2度までのブリーチを推奨され、毎月少しずつ抜いていった。幸い、私は髪質が強いようで、ブリーチすることで切れ毛が発生することはあまりなかった。

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快適な金髪ライフ

 しかし、これが通常2週間ほどですぐに落ちてしまうのだ。特にお湯や熱に弱く、銭湯とサウナが趣味である私はパキッとした緑色だったインナーカラーが熱の影響で10日も経つと淡いパステルグリーンに変化するのが常だった(派手髪バンドマンの中には髪色を保つため水で洗髪している人もいる)。

 インナーカラー、半年くらいやったしそろそろ飽きてきたな、すぐ落ちちゃうし、せっかくだからもう全頭ブリーチして金髪にしてしまおう! そう思い立って金髪にした。しかし、当時通っていた美容室はいわゆる一般的な無難な髪型を希望する人の多い美容室で、ブリーチをする人はほとんどいなかったし、緑色のカラーリング剤も置いていなかったので、毎度「マニックパニック」という強力なカラーリング剤を特別に持ち込んで染めてもらっていた。

 ある日私が全頭ブリーチを申し出た際もやはり、何度かに分けてのブリーチを勧められ「ブリーチの後に色を入れないお客さんに初めて出会った」とも言われた。この日のブリーチは2回。少し明るい茶髪になった程度だった。そこから毎月1〜2回ブリーチを行い、半年ほど経った頃、ようやく全頭が金髪になった(派手髪の友人からはさんざん、ブリーチが得意な美容室に行ったほうがいいと勧められたが、8年ほど担当してもらっている美容師さんで、しかもカットがうまかったので浮気できなかった)。

 金髪にするとインパクトが強いようで、仕事ではすぐ人に顔を覚えてもらえたり、人通りの多い場所での待ち合わせでもすぐに見つけてもらえるようになった。

 また、金髪により生まれた思わぬ効果は迷惑行為が激減したことだ。悪質なナンパはなくなったし、駅などでわざとぶつかってくる男性や、満員電車内でわざと蹴られる被害にあわなくなった。

 痴漢もそうであるが、ストレス解消のため迷惑行為を行う者は自分より弱そうな人をターゲットにする。金髪だと強そうなイメージを持たれ、ターゲットにされにくいことを実感した。私は快適な金髪ライフを送っていた。

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