西武・森友哉 連覇に貢献もCS不調で「戦犯扱い」…来季に懸ける思いを語る

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 西武の森友哉が“不退転”の決意を胸に、連日、秋季キャンプで汗を流している。

 今季の森は、打率.329を記録し、捕手として史上4人目の首位打者に輝いた。パ・リーグでは野村克也氏(元南海)以来、54年ぶりの快挙だった。チームのパ・リーグ連覇にも大きな貢献を果たした。だが、西武は2年連続で、ソフトバンクにクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージで敗れ、日本シリーズ進出を逃してしまった。リーグ優勝による1勝、さらに本拠地開催というアドバンテージがありながら、まさかの4連敗で敗退。森はマスコミやファンから戦犯扱いされて“袋叩き”にあった。

「CS敗退後、森へのバッシングは容赦なかったですね。森はCSで打てなかったし、肝心な場面でミスを犯しましたが、短期決戦ではこういうことはよくあること。今季は森が好守にチームを引っ張ってきたのは明らかです。しかし、それがまったくなかったかのように、CSファイナルのことばかり取り上げられる。『森に捕手をやらせるな!』という声を聞いた時は、さすがに頭にきましたよ」(西武の球団関係者)

 今季の成績をみると、135試合に出場、打率.329、本塁打23本、105打点。捕手としてポジションを考慮しても、その貢献度は計り知れない。西武の担当記者は森について、こう話す。

「今シーズンは大事なところで打った印象があります。チャンスで回るとなんとかしていた。森は『フルスイング』というイメージが強いですが、練習中から状況を想定して、スイングしている。大事な場面での集中力の高さは、練習にしっかり取り組んでいる賜物だと思います」

 ただ、コンスタントに結果を出したシーズンとは異なり、惨敗したCSファイナルは、ソフトバンク投手陣にわずか2安打1打点に封じられた。森は今、何を感じているのだろうか。宮崎県南郷で行われている秋季キャンプで本人に聞いてみた。

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