山梨小1女児行方不明 SNSで犯人扱いされる「母親」が明かした苦悩

国内 社会 週刊新潮 2019年11月7日号掲載

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インスタにハッシュタグ

 最初は9月25日、とも子さんが更新したインスタグラムがきっかけだった。そこには馬の写真に、

〈私のことは心配しないでください〉〈寒くて、暗くて、不安で、お腹も空いている辛くて苦しい美咲から比べたら全然大丈夫ですので〉

 などと書き添えられていたが、とも子さん経営のトリミングサロン名も書かれ、そこにハッシュタグがつけられていた。

 ハッシュタグとは半角の#のことで、SNSでは冒頭にこれをつけると、見る側がその語に関連する情報を検索できる。これがネット住人から、

〈こんな事態なのに、捜索のボランティアの方が乗ってきた馬の写真を撮ってインスタにアップするなんて普通の神経じゃないです〉

〈こんなときにインスタで自分の職場のハッシュタグつけてる場合じゃないでしょ。宣伝かよ〉

 などと批判を浴びてしまったのである。

 一度食いつくとスッポンのように放さないのが、この手のネット住人のタチが悪いところで、次に標的になったのは、美咲ちゃんの写真に関してだった。

 くだんのキャンプ場で両親が記者会見に応じた9月30日、美咲ちゃんの写真が初めて公開された。ただし、キャンプ当日に撮られたという3点の写真の公開は2日後であった。これにも、

〈24時間見つからなかった時点で、公表すべきではないだろうか。人権とかより安全確保のはずなのに〉

〈小出しにする意味があるのかな?〉

 などと疑問が投げかけられた。さらには両親の会見も標的になり、

〈うーん…涙流れてなかったぞ〉

〈泣いてるのに涙が出ない不具合発生〉

 などと、とも子さんが叩かれたのにとどまらず、

〈母親顔出しインタビューで、父親顔出しNGインタビュー。すごく違和感を感じた。別居してる?〉

 とまで言われる始末。そして、日を重ねるごとにバッシングの度は増していった。この問題のウォッチャーが説明する。

「ネット上ではウソかマコトか、キャンプはSNSで知り合った人たちのオフ会だと決めつけられ、だったら事件が起きても不思議ではない、という主旨の書き込みが目立ちはじめました。また、キャンプの参加者が誰一人メディアに登場しておらず、キャンプ場での美咲ちゃんの様子について、とも子さんの証言しかないことから、そもそも美咲ちゃんはキャンプ場に行っていないのではないか、という疑問すら、いくつも投げかけられたのです」

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