広島・緒方監督3連覇でも退任のウラに「掌底事件」の後遺症

野球 週刊新潮 2019年10月17日号掲載

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 リーグ3連覇は、球団史上初どころか、セ・リーグでも巨人以外で初めて、球界でも5球団目の大記録。数字だけ見れば、広島の緒方孝市監督(50)は“名将”と呼ばれて然るべき功労者だ。しかし、そんな声も広がらないままの、寂しすぎる退任劇。そのウラには、あの事件の後遺症が……。

 監督が退任を発表したのは今月1日。4連覇を逃し、CS進出も逃した責任を取ってのことである。

「監督から辞意を伝えられたのは、優勝が絶望的となった9月上旬のことです」

 とは球団関係者。

「慰留しましたが決意は固かった。本当の理由は体調が悪すぎたからです。現役時代からの腰痛、肘痛が悪化した上に、咳も止まらず、目の下のクマも目立っていた。高熱を出し病院で点滴を受けてから球場に来ることも。知人との飲み会もキャンセルするほどで、来季はとても持たないと考えたのでしょう。他のポストの要請もしたのですが、“静養したい”と断られました」

 カープ一筋。現役時代は盗塁王を3度獲得した緒方氏が監督についたのは、2015年のこと。初年は4位、翌年から3連覇し、今年は4位。ついに日本一には届かなかったものの、立派としか言いようのない成績である。が、その5年間で身体はボロボロになった。

「原因はストレスです」

 と続けるのは、別の球団関係者。

「とりわけ今季は、チームの精神的支柱だった新井貴浩が引退し、2年連続MVPの丸が巨人へ抜けた。戦力ダウンの中、交流戦はビリで20年振りの11連敗も喫した。優勝争いが佳境の8月には、バティスタがドーピングに引っかかる不祥事もありましたが、何より、7月に自らの手による“暴行事件”が明るみに出たのが大きかったですね」

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