山口組抗争の不安が的中…群馬・傘下の暴力団事務所に「火炎瓶」の衝撃映像

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 街中で火炎瓶が炸裂して火の手が上がる。香港でお馴染みの光景が、北関東の地方都市で展開された。しかも、襲われたのは指定暴力団傘下の組事務所。本誌(「週刊新潮」)はその一部始終を記録した防犯カメラ映像を入手したが、斯様(かよう)な事件は今後も各地で起こる危険性が高いという。

 まずは掲載の写真をご覧いただきたい。閑静な住宅街を通る市道に、突如として現れた1台のバイクが、迷うことなくターゲットに定めた建物の前に停車した。直後、バイクに跨(またが)った人物の右手からは、建物へと火炎瓶が勢いよく投げつけられ、パッと閃光が走ったかと思うや、周囲は一瞬で火の海と化した。

 驚くべきは犯行に及んだこの人物。まったく怯む素振りをみせないどころか、バイクの前カゴに手を伸ばし、火炎瓶をもう1本、さらに1本と間髪を入れず計3本も投げつけたのである。ここまでにかかった時間は僅か20秒ほど。再び件のバイクは、一目散に走り去り闇に紛れてしまったのだ。

 この衝撃映像が撮られたのは、今月4日午前4時頃のこと。現場は群馬県太田市にある「6代目山口組」傘下の暴力団事務所だった。

 社会部記者によれば、

「事務所関係者の110番を受け、すぐさま所轄の太田署員が駆け付けました。襲撃を受けた建物の外壁は一部が黒く焼け焦げ、ポストにあった新聞も燃えていた。付近には布が押し込まれた瓶の口や破片が散らばっており、県警は何者かが火炎瓶のようなものを投げつけたとみて捜査を始めると同時に、周辺の警戒警備を強化しています」

 太田市といえば自動車産業が盛んな街で、現場近くにはSUBARU(スバル)の矢島工場がある。約3千人の従業員が働いており、敷地内の国内外から見学者を受け入れる展示施設が人気を博す。

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