天皇皇后両陛下、お召し列車でお手振りなしに「上皇に比べてドライ過ぎる」との声も

社会 週刊新潮 2019年10月10日号掲載

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 令和最大の行事である「即位礼正殿の儀」を今月22日に控える天皇皇后両陛下は、揃って日々のご公務に臨まれている。先日は御代替わり後、初めて特別仕様のお召し列車が走ったのだが、ここに思わぬ“異議”が。それも、上皇ご夫妻の「平成流」と比べられてしまい……。

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〈両陛下がなさっておられるように、国民に常に寄り添い、人々と共に喜び、あるいは共に悲しみながら、象徴としての務めを果たしてまいりたい〉

 今年2月、天皇陛下が皇太子として最後のお誕生日を迎えるにあたり、会見で述べられたお言葉である。

 令和へと御代替わりして5カ月。皇太子妃時代から長期療養が続く雅子皇后も、5月以降はお元気でご公務に臨まれている。さる皇室ジャーナリストが言う。

「上皇ご夫妻がこれまで積み重ねてこられた二人三脚でのご公務、すなわち『平成流』は、広く国民の共感を得て定着しました。陛下はそのスタイルを、ご体調が快復されつつあるかに窺える雅子さまとともに継承し、実践なさっているのだと拝察いたします」

 これまで、トランプ米大統領やマクロン仏大統領の接遇、あるいは上皇ご夫妻から引き継いだ三つの行事「植樹祭」「全国豊かな海づくり大会」「国体」に、皇太子時代から出席されてきた「国民文化祭」を合わせた「四大行幸啓」など、両陛下はいずれも、揃ってお姿を現してこられた。

「御代替わり後、初めての四大行幸啓は6月、愛知県での植樹祭でした。両陛下が名古屋駅から車列で移動される際、沿道には市民がびっしりと詰めかけ、陛下とともに雅子さまのお姿にも歓声が上がりました。これで雅子さまは、ご自身が確かに国民に受け入れられているとの実感を強く持たれたといいます」(同)

 その後も、ご公務への出席が続く雅子皇后。冒頭の陛下のお言葉に違わず「象徴としての務め」はしっかりバトンタッチされているかに映るのだが、実はつい先日、以下のような“騒動”が沸き起こっていた。

「9月28日から1泊2日の行程で、両陛下は国体開会式ご出席などのため、茨城県へ行幸啓なさいました。現地までは、令和初となる特別車両を連結した『お召し列車』でのご移動で、ご出発の東京駅は、お見送りの市民でごった返していました」(同)

 日章旗と菊の御紋が掲げられた列車は一路、目的地である常磐線勝田駅へ。ご乗車時間はおよそ90分であった。途中、鉄路から至近距離である沿線の各所では両陛下のお姿を一目見よう、あるいは写真を撮ろうと、多くの市民や鉄道ファンがカメラを構え、列車の通過を待っていた。ところが、

「両陛下の乗られている車両は一部カーテンも下げられ、お姿が窺えない形になっていたのです。これは先々でも同じで、沿線の市民は当てが外れた格好となってしまいました」(同)

 まもなく、こうした人々がSNSに書き込みをしたことから、ネット上では騒ぎに発展したというのだ。

「鉄道ファンを中心に、思っていた写真が撮れなかったことへの不満などが、相次いで投稿されました。その文言は『人生に一度と思ってお召列車を撮影に。(中略)カーテン閉まっていて残念』『今の上皇がしてきた対応と比べると、明らかにドライ過ぎて残念極まりないですよね……』などといった内容だったのです」(同)

 その中には、〈誠意が感じられない〉と、批判めいたものまであった。

 平成の時代、上皇ご夫妻はお召し列車内で、ほぼ全行程にわたってお手振りをなさっていたこともあり、それを“標準”と思い込んだ人たちもいただろう。この日、お目当てだった両陛下の撮影に失敗した嘆きの声は増えていき、またそうした書き込みには、

〈陛下が手振ってないだけで文句言ってる鉄(注・鉄道ファン)にはまったく賛同できない〉

〈お手振りが当然みたいな風潮ってある意味凄いな〉

 との“反論”も寄せられ、拡大化していったのだった。

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