「チョグク」スキャンダルで韓国人青年層の政治離れが加速 “体感失業率”はナント21・8%!

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青年の「体感失業率」は5人に1人

 疑惑の渦中にある人物の閣僚任命を強行した文在寅大統領。国民の批判が殺到するのは正常な反応だが、こうした青年層の怒りはより根深い病巣に端を発している。

 過度な高学歴志向と熾烈な受験競争、そしてわずかな一流企業の狭き門に高学歴者が殺到する就職市場――。韓国の若者は幼い頃から厳しい競争に投げ込まれ、ひと握りの成功者を目指すサバイバルに追い立てられる。もちろん日本の就活でも学歴で足切りされるのは常識だが、韓国紙によると、そのくらいは「贅沢な愚痴」(「中央日報」2018年6月1日付)だ。

 韓国の青年失業率は今年4月の11・5%から持ち直しているが、8月時点で7・2%とまだ高水準にある。就職できなかった大卒者は就職浪人となり、アルバイトで生計を立てながらインターンや資格取得に励むのが常だ。こうした就職浪人、あるいは望む仕事に就けずアルバイトなどを余儀なくされている青年層の割合=「青年体感失業率」は、21・8%(8月)。青年の5人に1人が、不安定な生活と将来への不安に苛まれているわけだ。

 国内に見切りをつけ、多言語を習得して海外に就職の道を求める若者も少なくない。2018年に政府支援を受けて海外就職した青年は5783人、そのうち32%の1828人が日本へ渡った。

 さらにその青年たちを心理的に追い込んでいるのが、富裕層や高位権力層による裏口入学、コネ採用といった不正行為の横行だ。親の財力や地位で大学や就職先が決まってしまうという絶望感は、20代の間で年を追うごとに高まっている。2017年の調査では、こうした社会的な階層を移動できる、つまり親の財力や地位にかかわらず成功できる可能性が「低い」と答えた30代未満の青年が61・55%に上った。これは2013年の46・8%から1・3倍以上増えた数字だ。

 2017年5月の大統領選でも青年の失業問題は争点とされ、過去の政権を批判した文在寅は若者の大きな支持を獲得した。それだけに文大統領の最側近であるチョグク法相の娘を巡る不正入試疑惑は、韓国の青年層に計り知れない喪失感と失望を与える結果となっている。

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