広瀬すず、新垣結衣が「裸」にされる「ディープフェイク」とは?

エンタメ週刊新潮 2019年8月1日号掲載

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 技術は戦争と性によって進化するというが、人工知能にもその理論が当てはまるようで――。

「え? 本当に……」

 一瞬目を疑ってしまう動画が最近、世間に拡がりつつあるという。

「ディープフェイクという手法を使った偽ポルノ動画です。人工知能を駆使してポルノ動画の顔と声だけを有名女優などにすり替える悪ふざけのような動画で、アメリカやロシアを中心に一昨年くらいに流行したもの。最近になって日本にもその波が押し寄せています」(全国紙社会部記者)

“アイコラ”の動画版ともいえる代物だが、少し調べただけでも、広瀬すず、新垣結衣、広末涼子などの顔をはめ込んだポルノ動画が溢れている。驚くのは、ロボットのような不自然な動きをすることはまったくなく、実に自然に表情まで変化するのだ。

「顔認識に加え、目・鼻・口の動きを理解する表情認識が可能な人工知能にポルノ動画を勉強させている、高度な技術です」

 とは、ITジャーナリストの三上洋氏。

「そのうえで、はめ込みたい顔を正面や横から細かくデータを取って、元の動画に合わせるんです。このディープフェイクが話題になったのは、オバマ前大統領がトランプ大統領を罵倒する偽動画が制作されてから。アメリカでは州によってはディープフェイクによるリベンジポルノを法規制する動きもあります」

 しかし、被害者側としては自分ではないことの証明、いわゆる悪魔の証明をする苦労があり、静観するハリウッド女優も多いという。

「日本では、2001年、アイコラ写真を掲載した出版社社長らが名誉棄損容疑で逮捕されています。今回の件も、事務所が民事で訴えなくても、刑事罰が与えられるのは時間の問題でしょう」(先の社会部記者)

「漫画村」騒動のように、芸能界が一丸となれば、摘発へのうねりが起きるかも。