玉三郎も愛用、がん縮小も? 水素水とは段違い「水素ガス吸引」の効果

ライフ週刊新潮 2019年7月4日号掲載

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悪い活性酸素を狙い撃ち

 そんな中、自身で症例を貯めている医師もいる。

「15年ごろ、へリックスジャパンの代表が私の病院に見慣れない機械を持ってやってきて、“水素ガスががんに有効だ”と言う。私は半信半疑で“とりあえず1台置いといて”と言い、しばらく放置していました」

 そう語るのは、くまもと県北病院機構玉名地域保健医療センターの赤木純児院長。へリックスジャパンのなんたるかは次回に後回しにして話を続けると、

「乳がんが再発し、肝臓か骨にがんが飛び散って抗がん剤も効かなくなった患者がやってきたとき、ふと水素吸入器のことを思い出しました。水素自体、有害性も副作用もないので、ダメ元で吸わせてみたところ、転移した腫瘍のサイズも小さくなって、症状も改善されたのです。1カ月後には職場復帰できるまでに回復しました」

 驚いた赤木院長は、

「ほかの末期がん患者にも用いて、今では症例も400近くなりました。水素を吸った患者さんの8割9割に、腫瘍が縮小するなどの反応が出ています。大学病院で“もう治療法がありません”と言われた患者さんが、2年、3年と寿命を延ばしていくのを見るのは大きな喜びです。今では東京や名古屋からも患者さんがいらっしゃいます」

 では、水素はどのようにして人体に効果を及ぼすのか。そこも赤木院長に説明してもらおう。

「私たちの細胞にはミトコンドリアという小器官が備わっています。これは細胞のエネルギー工場といわれ、酸素を取り入れてATPというエネルギーに変換しますが、その過程で活性酸素が発生します。4種類あるという活性酸素のなかでも、ヒドロキシラジカルは最も酸化力が強く、人間の細胞を錆びつかせ、がんや動脈硬化、認知症などの原因になる。水素はそのヒドロキシラジカルだけを狙い撃ちできます。体内に活性酸素が増えると細胞が傷ついてエネルギー不足になり、機能不全に陥ります。水素を吸ってヒドロキシラジカルを除去すれば、免疫力が向上し、病気を撃退できるようになるのです」

 一時流行った水素水ではダメなのだろうか。

「水素ガスの吸引は、水素水とくらべて摂取できる水素の量が段違いです。水素ガスを1時間吸うと、水素水を22トン飲むのに匹敵するといわれます。また、吸引時間が長いほど治療成績が上がるというデータもあり、私は患者さんに、1日3時間以上吸ってもらっています。10時間以上吸っている方もいますが、治療成績は非常によいです」

 一方、山梨大学大学院の小山勝弘教授は、水素吸引が運動に与える影響について研究している。

「被験者に強めの運動をしてもらった後、水素を60分、吸引してもらいました。すると、血液中酸化ストレスマーカーの上昇には変化がなかったものの、尿の数値の上がり方は、明らかに抑制されているのが確認できました。水素ガスによる抗酸化作用の現れの一つではないかと考えています」

 つづく(2)ではさらなる効果をご紹介すると共に、「エビデンスがない」との声もご紹介……。

特集「『水素ガス吸引』で万病退治・若返りは本当か」より

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