「#KuToo」石川優実さんが勤務先を突き止められ退職に追い込まれても潰れない理由

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フェミニストを名乗ると変な男性が近寄らない

 去る6月24日放送のNHK『あさイチ』で、#KuTooの話題が取り上げられた。番組内では「職場でパンプスを強要されて外反母趾になってしまった」という視聴者からのFAXや「営業の外回りでパンプスを履くと疲れる」といった街の人の声が紹介されていた。また、ホテルスタッフや客室乗務員などの育成の専門学校にも取材が入り、その学校の講師は「パンプスを履くよう正式なマナーとして明記されているわけではないが、未だに企業側はパンプスを履くことを求めている」とのことだった。

 スタジオの男性陣は「あまり女性の靴に関して意識したことがない」という意見も多く、少し拍子抜けした。また、ゲストで出演していたタレントでエッセイストの小島慶子さんは「飛行機に乗る機会が多いのですが、もし事故が起こった際、客室乗務員には安全に誘導してもらいたいので、動きやすい靴を履いてもらいたい」と述べていて、帰省の際に必ず飛行機に乗る私もそれには賛同した。

 また、冠婚葬祭のマナーにおけるパンプスだが、スタジオの女性陣の多くは、「移動の際は歩きやすい靴を履き、会場に着いたらパンプスに履き替える」と言っていた。私も以前、友人の結婚式でマナーとしてヒールを履いた。駅から会場まで少し距離があり、行きはなんとか歩いて行ったものの、帰りは疲れ果ててワンメーターではあったが、タクシーを使った。

 女性が性差別や社会問題について語ると、「めんどうくさいヒステリックな女」という印象を持たれがちだ。少々プライベートな話題ではあるものの、石川さんの恋愛事情について聞いてみた。

「今は何人か好きな人がいる『分散期』の状態ですね。でも、フェミニストを名乗っていると、変な男性は近寄ってきません。もし、フェミニズムについて理解できない相手であった場合、とことん話し合います。

 それに、私自身、昔交際していた相手へ、人格を否定するような発言をしたり、ワガママの度が過ぎた行為をしてしまったこともあって、一言で言うとモラハラをしてしまっていた経験があります。それは深く反省して謝りました。今はその彼と仲良くしてもらっていますが、過去、自分が彼に行ったことは許されることではないと思っています。

 誰だって失敗したり人を傷つけたりしたことはあると思います。自分の非も認めた上で、もっと社会を良くしたいと活動しているのに、潰そうとしてくる人は何なんだろうなと思います。社会活動をする人は清く正しくなきゃいけない、という意味が分からないです」

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