故・小池一夫さんの「借金人生」 愛弟子・堀井雄二氏も1千万円出資していた

文芸・マンガ週刊新潮 2019年5月23日号掲載

  • 共有
  • ブックマーク

「大五郎!」「ちゃん!」でお馴染み、劇画「子連れ狼」の原作者・小池一夫氏が先月17日に都内の病院で亡くなった。享年82。高橋留美子など多くの有名漫画家を育てたことで知られるが、実は数々の借金トラブルを招いた生涯でもあった。

 もっとも、近年では漫画原作者としてよりツイッターの“名言集”の方が知られているかもしれない。本人のツイッターはフォロワー数、実に90万人。日々のつぶやきが人生訓だと話題になり、ここ数年、何冊か書籍化されている。

「没後、大手書店チェーンでは関連書の売れ行きが数倍になっています。堅調ですね」(出版取次関係者)

 そのツイッターも亡くなる当日まで投稿していた。小池氏の知人によれば、

「もともと、本人は糖尿病を患っていた上、2015年と17年に転倒して大腿骨を骨折。歩行することが困難になってしまいました」

 当人がこう漏らすこともあったという。

「昨年の秋に電話した時は“もう会わないだろうけど、頑張って”と声を掛けられ、ずいぶん弱気で、死期が近いと感じていたのでしょう。死因は肺炎。でも実際は随分と痩せてしまい、老衰のような形だったそうです」(同)

 小池氏は秋田県出身。中央大学卒業後、漫画家さいとう・たかをに師事し、1970年にデビューを果たす。「漫画アクション」(双葉社)で「子連れ狼」の連載が始まったのもこの時期で、72年には自身の出版社である小池書院(当時はスタジオシップ)を設立した。

「後進の育成にも力を注いでいて、高橋留美子や原哲夫、『ドラゴンクエスト』の生みの親である堀井雄二も門下生でした。ところが、その小池書院はゴルフ雑誌にも手を出し、経営が悪化。8年前に小池さんは社長を辞任し、会社も破産状態に陥りました」(同)

 盛者必衰。その頃から噴出したのが多くの金銭トラブルだった。

次ページ:1千万円

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]