東京23区内タワマン暮らしなのに「コジ活」にハマる専業主婦の心の闇

社会 2019年5月21日掲載

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 不景気が当たり前の世の中で、主婦たちの間で流行しているのが、「お得活動」。クレジットカードやポイントサイトでポイントを貯めて現金のように使う「ポイ活」や、コンビニのポイントを貯めて割引クーポンで生活用品を調達する「ポン活」など──最近、テレビのニュースや主婦向けの生活誌などで取り上げられることも増えてきた。

 中でも、食品や生活雑貨から高級コスメなど、生活のほとんどを無料でもらってくる「コジ活(物乞い的な活動)」で賄う主婦がいることをご存じだろうか。

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主婦版「株主優待の桐谷さん」!? 「お得活動」で超節約生活

 就職氷河期に始まり、不況バリバリの平成時代のほとんどをフリーランス・ライターとして子無し二馬力の自由な生活を謳歌していた筆者。しかし、妊活スタートを期に緩やかな(プレ)マタハラで半引退を余儀なくされ、稼ぎようがないのにプライドだけが高い兼業主婦になり下がってしまった。そこで、有り余る時間とスキルの活用先として見出したのが「お得活動」と呼ばれるライフハックだ。

 空いた時間に街角で開催されるサンプリング(サンプル配布)や、イベントに参加するだけで、コスメや生活用品が手に入る。ちょっとした時間と労力と引き換えに手に入る戦果は金額に換算すると、多い月で10万超、平均して月に5~6万。実質稼働週1~3日程度の本業を含めると、筆者の実質収入は20万を超えることになる。決して高収入とは言えないが、「主婦の副業」としては十分すぎる金額だろう。実際、副収入として確定申告が必要になるレベルである。

 この活動のおかげで、食器用洗剤やシャンプーといった日用品、また、スキンケアやメイク用品などのコスメにはほぼお金を支払うことはなくなった。外出時も、インスタントウィン(その場で当たりが分かるSNSくじ)などで手に入れた無料クーポンでドリンクを購入、食事は当選したお食事券で、と交通費以外はほぼ手出しゼロという日も多い。ある意味究極の「キャッシュレス生活」が実現してしまっている。

「株主優待の桐谷さん」で知られる元プロ棋士・桐谷広人さんは、株主優待の活用で生活費はほぼゼロで暮らしているそうだ。しかし、そもそも桐谷さんの株式投資は、一般市民が株に使える金額を大きく超えている。それに対して、「お得活動」に必要なのは交通費とインターネット接続料、SNSくらい。スマホが1台あれば、ほとんどの生活費を無料にすることが可能だ。一つひとつの釣果は少なくても、「ちりも積もれば山となる」。そんな「ちりつも」な生活スタイルは「コジ活(物乞い的な活動)」とも称されている。

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