文在寅は金正恩の使い走り、北朝鮮のミサイル発射で韓国が食糧支援という猿芝居

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文在寅を飼いならした金正恩

 だが、文在寅政権は突っ走る。金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官は5月8日、北朝鮮への食糧援助の方式などを早急に決め、5~6月の食糧不足の時期までに実行すると表明した。

 すると翌9日に北朝鮮はミサイル2発を発射。今回は西北部から朝鮮半島を東に横断し日本海に着弾した。飛行距離はいずれも前回よりも長い、420キロと270キロだった。

 それでも文在寅大統領は同日の就任2周年の会見で「食糧援助は野党や国民の共感が必要と思う」と述べ、国内の反対派を説得しつつ援助を実施すると宣言した。

 5月10日、朝鮮日報は社説に「就任2周年の日に北はミサイルで挑発、文大統領を飼いならす」(韓国語版)との見出しを付けた。

鈴置高史(すずおき・たかぶみ)
韓国観察者。1954年(昭和29年)愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。日本経済新聞社でソウル、香港特派員、経済解説部長などを歴任。95〜96年にハーバード大学国際問題研究所で研究員、2006年にイースト・ウエスト・センター(ハワイ)でジェファーソン・プログラム・フェローを務める。18年3月に退社。著書に『米韓同盟消滅』(新潮新書)、近未来小説『朝鮮半島201Z年』(日本経済新聞出版社)など。2002年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。

週刊新潮WEB取材班

2019年5月10日掲載

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