上皇の仮住まいを見下ろす「高級マンション」気になるお値段

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仮住まいを見下ろす「住友マンション」

「お二人が引っ越してこられると聞いてびっくりです。“お隣さん”になることが出来て、こんなに嬉しいことはありません」

 そう話すのは、その旧高松宮邸(高輪皇族邸)に隣接する高級マンション「クラッシィハウス高輪」の住人である。

 陛下ご夫妻の仮住まいの周辺は、高級住宅街ながら昔からの寺や理髪店など、下町の風情もある。

「しかし、一歩中に入ると景観は一変します。広い庭があり、洋館が併設されている。高松宮さまは晩年、車椅子生活だったので平屋の部分だけを主にお使いだったはずですが、その平屋だけでも相当な数なので、お二人なら十分だと思います」(宮内庁関係者)

 陛下ご夫妻は、昨年数回下見に訪れたと言われている。その際、行き届いた清掃・管理ぶりを知り、あえて改修を希望されなかったという。

 が、やはり気になるのは、新しいお住まいが街中にあることだ。旧宮邸は道で隔てられ、ぐるりと高い塀に囲まれているが、1カ所だけ、ぴったりくっついているマンションがある。それが、「クラッシィハウス高輪」だ。

「このマンションは、2007年に住友商事が建てたのですが、旧宮邸の職員宿舎のあった土地を買い取ったものです。高松宮妃殿下が亡くなられた際、相続税対策のために“切り売り”されたと聞いています」(近隣の住民)

 マンションは5階建て。建設の際には、宮邸の樹木の高さを超えてはならないなどの条件が付けられたという。だが、実際には最上階のテラスからは庭が見えそうだ。せっかくお二人だけの時間が待っているというのに、これでは心穏やかではあるまい。

 そこで、先の宮内庁関係者によると、

「今からでは植樹も間に合わないので、警察の警備担当がマンションの住民に、自主的に見ないように頼むのではないでしょうか」

 ちなみに、このマンションは、中古で8千万円~4億円。上皇・上皇后の“お隣さん”になれるのならお買い得か。

週刊新潮 2019年5月2・9日号掲載

特集「『御代替わり』20の謎」より

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