「電気毛布」のコワい話 脳梗塞や心筋梗塞を発症? 驚くべき危険性を専門家が指摘

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電磁波の影響がガンの原因になるという説も

 堀氏によれば、さらに電気毛布が問題なのは、電磁波を浴びてしまうことだという。オカルトだと切り捨てることなかれ。電磁波は、電気が流れるときに必ず発生するものだが、遺伝子を損傷させ、発がん性があるなど、人間の健康に害をもたらすのではないかという議論が以前からなされている。

「実は、電磁波が健康に悪いということを厳密に証明した研究は今のところありません。しかし1992年、スウェーデンの『カロリンスカ研究所』が高圧送電線周辺に住んだことのある約44万人を対象に行った調査では、2ミリガウス以上の電磁波被曝で小児白血病の増加は2.7倍、3ミリガウス以上では3.8倍になったという発表がありました。1997年には日本でも大阪の門真(かどま)市の高圧電線が集中する地域で自治会長だった人物が聞き取り調査を行ったところ、ガンの発生率が全国平均の20倍、白血病は全国平均の100倍という異常な高さだったということが週刊誌で報道されたことがあります」

 これらの調査結果を踏まえた上で、電気毛布に話を戻すと……。

「電気毛布は高圧電線ほど強力な電磁波は発生していませんが、使用する際は人間と密着しているので、強烈な電磁波を浴びていることになります。場合によっては、赤ちゃんを電気毛布に寝かせておくと、小児性の白血病が発症する可能性も否定できないと思います」

 しばしば、日本では都市伝説的にも扱われる電磁波による人体への悪影響だが、米国立環境健康科学研究所(NIEHS)は、携帯電話の電磁波は人体にとって完全に安全なものではないと発表している。

 さらに、米ウェストバージニア州にはグリーンバンクという、電波の送信が法律によって大きく制限されている、「電波のない町」として知られる区域もある。そこでは、電磁波を受けることによってストレスを感じる人々が暮らしているのだ。

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